多すぎる?信用金庫の資格地獄を回避!一覧表とスケジュール|金融業界・銀行で取るべき資格はどれ?
- 信用金庫で働くために最低限必要な資格は?
- 資格地獄は嫌!出世に必要な資格だけ教えて
信用金庫で働くと資格取得が避けられません。
「次々と資格を取るように言われる」「本当に必要なのかわからない」と悩んでいませんか?

資格地獄って本当なんだね。めちゃ資格取らないといけないみたい。

過去の私も人事部から資格一覧を見せられて「こんなに取得しないといけないのか」と驚きました。
ですが、業務に必須の資格は簡単に取得できます。必要以上に資格を取得する必要はありません。
本記事では、信用金庫で働く際に必要な資格を整理し、取得の優先度やスケジュールを解説します。
不要な資格に時間を割かず、効率よくキャリアアップする方法を確認しましょう。

銀行や証券会社で働く人にも役立つと思うから参考にしてね!
【重要度順】信用金庫で働くために必要な資格
信用金庫で働く際に必要な資格を一覧で解説します。

僕は絶対必要な資格だけ取れたら、それでいいかな。

業務に必要な資格はごくわずかです。
最低限必要な資格・昇格に必要な資格を取得した後は、難関資格を目指しましょう。
業務に必要な資格一覧|外務員・保険募集人・実務試験
業務に必要な資格一覧は以下の通りです。
資格名 | 取得対象者 | 取得時期の目安 |
---|---|---|
証券外務員一種・二種 | 個人・法人営業 | 入社1年目 |
生命保険募集人資格 | 個人営業 | 入社1年目 |
損害保険募集人資格 | 個人営業 | 入社1年目 |
基礎・上級実務試験 | 全職員 | 入社1年目〜3年目 |
証券外務員資格は必須。外務員二種は内定者や新卒1年目で取得すべき資格です。
他に生命保険・損害保険の募集人資格も必要ですが、難易度はとても低いため問題なく取得できるはずです。

基礎・上級実務試験って何?

全国信用金庫協会という団体が運営しています。
入社1年目で同協会の通信講座を受講した職員も多いはずです。
基礎・上級実務試験は全国信用金庫協会が運営する試験です。私の前職の信用金庫では昇格に必須の資格とされており、基礎実務試験は多くが入社1年目で取得していました。
難易度はそれほど高くなく、上級実務も2年目で取得できる程度のレベルです。
取得したい資格一覧|FP・簿記はおすすめ資格
1年目〜2年目で必要最低限の資格が取得できたら、公的資格の取得を目指しましょう。

必須ではありませんが、取得すると同期と差別化できます。
後述する銀行業務検定などのマイナー資格はおすすめしません。対外的に評価される難関資格を取得しましょう。
資格名 | 取得対象者 | 取得時期の目安 |
---|---|---|
FP技能士 | 個人営業 | 入社3年目~ |
日商簿記 | 法人営業 | 入社3年目~ |
宅建士 | 個人営業 | 入社5年目~ |
証券アナリスト(CMA) | 運用・市場分析 | 入社5年目~ |
中小企業診断士 | 法人営業 | 入社5年目~ |

とりあえずどれを目指せばいいかな?

金融初学者にはFP3級がおすすめです。幅広い分野が学べて、今後どの資格を取得する際も役立つ知識が得られます。
金融業界で働くために必要な資格は、以下の記事でもまとめていますので、参考にしてください。
おすすめしない資格一覧
信用金庫で働く際におすすめしない資格は以下の通りです。
資格名 | 取得対象者 | 取得時期の目安 |
---|---|---|
銀行業務検定 | 全職員 | 入社3年目~ |
金融検定 | 全職員 | 入社3年目~ |
銀行業務検定は、財務・税務・法務など、金融検定はコンプライアンスオフィサー・住宅ローンアドバイザーなど種目が豊富です。
銀行業務検定と金融検定は、金融業界内部では有名ですが、他の業界での認知度は低いです。昇格・昇進に最低限必要な種目だけを取得しましょう。

銀行業務検定も金融検定も昇進のために取得しましたが、あまり評価されません。
資格地獄に陥らないためのスケジュール
入社1~2年目|必須資格を最優先
入社直後は、証券外務員や保険募集人資格が必須です。取得しないと業務ができないため、最優先にしましょう。

試験の数多いけど、全部合格できるかな?

1年目で受験する試験は同期全員合格していました。証券外務員の二種が若干名落ちていましたが。
1年目で受験する試験は全て合格を目指してください。
入社3~5年目|昇進・評価につながる資格を選ぶ
業務に慣れたら、昇進や専門職向けの資格を取得するのがおすすめです。FP2級・日商簿記2級は昇進時に評価されるため、早めに取得しておくと有利になります。
業務と関係のない資格を取ると、せっかくの努力が評価されません。難関資格に手を出して挫折するより、実務に直結する資格から着実に取得しましょう。

銀行業務検定が気になるなぁ。全部コンプリートしたい。

現在の実務と関係ない資格を取得してもコスパが悪いため、おすすめしません。
5年目以降|専門職向け資格で差別化
管理職や専門職を目指すなら、証券アナリストや中小企業診断士などの資格取得を検討するとよいでしょう。ただし、合格には長期間の学習が必要です。

知名度の高い難関資格にチャレンジしましょう。
資格は本当に必要?取らないとどうなる?
資格地獄から逃げると、どうなるのでしょうか。
資格取得から逃れるデメリットについて、解説します。

勉強ばっかり嫌だなー

最低限必要な資格が取得できれば業務に支障ありません。
ただ、勉強はずっと必須。逃れられないと思った方がいいでしょう。
資格を取得しないと行えない業務もある
信用金庫では資格を取得しないと販売できない商品もあります。
- 投資信託
- 生命保険(医療保険、個人年金保険など)
- 損害保険(傷害保険など)

販売できないなら商品売らなくていいじゃん!
楽じゃん。

残念。
販売できなくても「情報を獲得するように」と指導されます。
また、資格取得者と同席ならば販売可能なので、業務から逃れられることはできないのです。
資格取得 | 年収・昇進への影響 |
---|---|
証券外務員 | 取得しないと金融商品が販売できない |
生命保険募集人資格 | 取得しないと保険商品が販売できない |
損害保険募集人資格 | 取得しないと保険商品が販売できない |
上記のような資格は必ず取得するようにしましょう。他の資格については、昇進を気にしないのであれば、必ず取得する必要はありません。
【最終手段】資格地獄が嫌なら転職も

もうこんな資格勉強しないといけないのは嫌。
転職したい。

信用金庫で働くと勉強は必須。働く前からわかっていたことでしょう。
どうしても金融資格の勉強が嫌なら、転職を検討してもいいかもしれません。
ただ、金融業界だけでなく、どの業界でも勉強は必要です。
まとめ|資格を厳選してキャリアを加速させよう
金融機関での資格取得は避けられませんが、闇雲に増やすのではなく、自分のキャリアに必要なものを厳選することが重要です。
資格取得の負担を最小限にしながら、キャリアアップにつなげていきましょう。