【退職者が語る】金融業界への就職・転職はやめとけ?将来性をメリット・デメリットから検証
- 金融業界は「将来性ないから、やめとけ」って本当?
- 金融業界は「ノルマがきつい」って聞くけど大丈夫かな?
「金融業界で働きたいと思っている。でも、ネガティブな声も聞くから不安」と思っている人は多いかもしれません。
金融業界は「高収入・安定している」という評判をよく聞きますが、「きつい・やめとけ」という声も聞きます。
私は金融機関の仕事がきつくて別業界へ転職しました。
しかし、私は金融機関で働くことを全否定するわけではありません。人によっては給与や福利厚生が安定していて、居心地がいい職場かもしれないからです。ただ、事前にリアルな勤務内容やデメリットを知っておけば入社後のギャップを少なくできるはずです。
本記事では、金融機関に12年間勤務し、他業界に転職した私が解説します。
今は他業界で幸せに働いています。
金融業界で働きたいならエージェントがおすすめ
この記事では、私の勤めていた金融機関の実際の職務内容をベースに記載します。(身バレが嫌なので詳細は伏せますが、地方銀行・信用金庫・信用組合などを想像してください。)
ですから、メガバンク、証券会社、保険会社やクレジット会社などの金融機関の勤務内容と異なる点は多いかもしれません。あらかじめご了承ください。
【3選】金融業界で働くのはやめとけと言う理由
「金融業界で働こうと考えているんだけど・・・」と親戚から相談されたら、私は「やめとけ」と言うでしょう。
「高年収・安定している」という評判を聞いて「公務員の次くらいに安定していて、いいかも」と、考えたのではないかと感じるからです。しかし、そのような考え方でいると入社後にギャップを感じる可能性も。ただ、働く前に実態を知るのは難しいですよね。
金融機関で12年働いた経験のある私が「金融業界で働くのはやめとけ」と言う理由について解説します。事前に悪い点を知っておけば「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔する可能性を減らせます。
「金融業界で働くのはやめとけ」と言う理由を解説します。
理由①|詰め文化がきつい
私が金融業界で働いていて一番きつかったのは、金融機関独特の「詰め文化」です。
- 詰め文化とは
- 「詰め文化」は、SNSなどのネット上で使用される造語です。上司が部下を執拗以上に問い詰める企業文化のことを意味した。金融機関ではミスをした時、お客様に迷惑をかけた時などに詰められることが多いです。
(例)具体的な例
「なぜ期日に間に合わなかった?」(上司)
「稟議作成に時間がかかって・・・」(部下)
「計画を事前に把握して準備しておくべきではないのか?」(上司)
「しかし、顧客との金利交渉が長引きまして」(部下)
「金利交渉を含めてスケジュールしていないのか?残業すればできたのではないか?」(上司)
上記の上司の意見は正論です。ただ、正論だからこそ言われる側はつらいです。
私自身は上司に詰められた経験も、部下を詰めた経験もあります。ただ、どちらの立場であっても後味の悪い経験でした。
理由②|ノルマがしんどい
ノルマがしんどい。会社で働くなら当然のことかもしれません。期日厳守で業務を行うのはサラリーマンの基本です。
しかし、私が働いていた金融機関では到底達成できそうもない営業ノルマが掲げられます。当然、毎年ほぼ全ての項目が目標未達。月末近くになると、激しい叱責を受けます。
管理職が本部の会議から帰ると「なぜ当店ではできないんだ?僚店は達成できているのに!」と、支店内がピリピリしたムードになります。
ノルマがあるのは仕方ありません。しかし、厳しいノルマには疑問を感じます。
- 代表的な営業ノルマ
- 事業性融資○○億円
フリーローン○百万円
カードローン○件
外貨建て終身保険○百万円
第三分野系保健○件
一時払い投資信託○百万円など
私が特に嫌悪感を感じたのは、次のような商品を売らないといけなかったからです。
- 融資が不要な顧客にお願い営業する
- 借入過多のカードローン利用者に反復利用を提案する
- 手数料目的の運用商品を高齢者に販売する
「金融機関って、こんなにエグい商品の売り方するの?」って感じました。
表向きは「顧客本位の経営」と言っておきながら、顧客の資産形成につながらない商品を販売するという矛盾に常々疑問を感じていました。
理由③|他の仕事で役に立たない業務が多い
金融機関で働いて意外に感じたのは、他の仕事で役立つスキルが身に付かないことです。
「数字に強くなるから経理に向くのでは?」「決算書が読めるなら、ツブシがききそうだけど?」と思われるかもしれません。しかし、金融機関で働くからといって、経理処理ができるわけではありません。
銀行窓口の女性に経理の伝票起票や確定申告の方法を聞いても、答えられない場合が大半でしょう。経理業務に携わったことがなければ、できなくて当然です。
本部の経理部門などで勤務経験がない限り、金融機関の職員は財務や税務の実務知識がないケースが大半です。
転職活動で経理を希望しましたが、未経験者と同一の扱いです。
また、銀行員と言えば、ドラマなどの影響で粉飾決算を見抜けると思われるかもしれません。しかし、そんなことはありません。
「営業利益と減価償却費から簡易キャッシュフローはこれくらい。返済源資が十分あるから、稟議は通りそうだな」とか、「前期から売掛金が固定化されているけど、入金見込みないのかな?自己査定でBS修正しないといけないかもしれないから、ヒアリングしよう」と、融資が通るかどうかと言う目線で決算書を読むのみ。粉飾決算を見抜くほどの能力がある職員は少ないでしょう。一定程度、たとえば財務DDができるなどのレベルであれば、コンサルタントやM&A業界でも役立つかもしれませんが、他の業界で役立つ可能性は少ないです。
さらに金融機関で働いているといっても、資産形成が上手いわけではありません。実際にお金のやりくりに困っている上司や同僚もよく見かけました。
金融機関の人間でも、カードローンを枠いっぱいに使用している人もいれば、20代で貯金が1,000万円超える人もいて、お金に対する付き合い方は千差万別です。どちらかというと、お金に困っている人が大半。少なくとも資産運用で上手に稼いでいる人は少ないように見受けます。金融機関の職員がお金が貯まらない原因は「手数料が高い自社の商品を購入しなければいけないから」ではないか、と私は考えているのですが・・・
金融機関の職員の金融リテラシーはそれほど高くないと思います。
金融業界に転職するメリット・デメリット
ここでは、金融業界に転職するメリット・デメリットを解説します。「やめとけ」というネガティブな意見だけでなく、客観的なメリット・デメリットを考えてから金融業界で働くかどうかを判断しましょう。
いいところも悪いところも知った上で転職を考えてください。
メリット①|給与が安定している
給与が安定しているという点は、金融業界で働く上で大きなメリットです。また、言い方は悪いですが、仕事の出来・不出来で大きく収入は変わりません。完全歩合制の保険営業やファイナンシャルアドバイザーなどの職を選ばない限り、世の中の平均年収より高い収入が毎年安定して見込めます。
生活の安定を求めるという方にはおすすめかもしれません。
- 金融機関の給与が安定している理由
- 金融機関の給与が安定しているのは、収益構造が優れているからでしょう。金融機関の収益は、融資の利息や手数料の他、いわゆる余資運用などにより得られる収益が主です。これらの収益は、景気に大きく影響されますが、極端に増減する可能性は低いです。たとえば、小売業の場合モノが売れなければ今年度の利益がゼロですが、金融機関の融資利息の場合は前年度までに積み上げた残高があるため、利益がなくなることはありません。
メリット②|原則完全週休2日制
金融業界では、週休2日制を採用している場合が多いです。住宅ローン担当が土日に住宅展示場に足を運ぶ、システム担当が休日出勤するなどの場合もありますが、基本的に代休が取れるケースが大半でしょう。
仕事のオンオフをはっきりさせたいという方におすすめです。
メリット③|基本的に残業は少ない(企業による)
金融機関での残業は少ない場合が多いです。残業がしづらい空気という表現が正しいかもしれません。
もちろん、会社によっては相当時間残業しないと業務が成立しない場合もあります。また、部署による残業時間の差は大きいため一概には言えません。
実際に、営業担当では顧客対応で夜に訪問時間を指定される、期日の迫った稟議申請などで残業するケースはあります。私がいた金融機関でも年末・年度末などの大きな案件が動く時期や自己査定の時期は、残業時間が多くなりがちでした。
残業は個人差が大きいですが、基本的に少なめ。
メリット④|社会人の基礎スキルが身に付く
金融業界で働くと、基本的なビジネスマナーやコミュニケーションスキルなど、社会人として必要な基礎スキルが身に付きます。
入社後数カ月の集合研修、営業店配属後のOJTによるジョブローテーションなど、座学・実務の両面でサポートしてくれます。
実際に転職して分かったことですが、他の会社では金融機関のように入社後の研修が充実していないようです。名刺交換や文章作成のマナーなどを学ぶ機会が無く、実務で覚えるケースが大半。丁寧に指導してくれる金融機関は恵まれていると言えるでしょう。
金融機関は入社後のフォローが手厚いと思います。
メリット⑤|金融知識が自然と身に付く
金融業界で働くことで、金融商品の知識や資産形成について、自然と理解が深まります。他の職業では得られないメリットと言えるでしょう。資産運用や税金対策、ローンなどの金融知識は自身の資産形成にも役立ちます。
元金融機関勤務と言うと、お金の相談をされることも多いです。
デメリット①|将来性がないという声も
金融業界は、ネットサービス(銀行・保険会社・証券会社)の台頭、金利の低下により「将来性がない」とはよく言われます。会社によりますが、金融業界の見通しは厳しいようです。
私が勤務していた金融機関でも収益環境の悪化を原因として、経費削減に取り組んでいました。事業性融資や預かり資産手数料の増強を掲げますが、収益の確保には限界があります。このため、店舗削減・人員減少など経費削減に注力。ですから、職場環境は悪化していきました・・・
デメリット②|専門スキルが身に付かない
金融機関で働いても、専門スキルが身に付く可能性は低いです。よほど本部の専門部署でない限り専門知識は不要です。金融機関では3年から5年の短期間で人事異動となるため、「この人にしかできない」という属人性の高い仕事は任せられることが少ないです。
将来転職したいと考えている人は、自己研さんでスキルアップしないといけません。
どの会社でもそうですが、前向きに仕事に取り組まないと実力は身に付きません。
デメリット③|ミスをすると詰められる
金融機関の業務は事務処理が中心。ですから、OP(端末操作)や書類記入など事務処理は正確に行わなければいけません。もし事務ミスをすると、事務ミスの登録、場合によっては顛末書や始末書を提出しなければいけない場面も。
金融機関では「なぜこうなった」と、ミスが起きたら責任追求が行われます。部署全体の責任なのに、個人が責められることもしばしば。メンタルが強くないと厳しいでしょう。
私が転職した会社ではミスをした原因よりも「どうすれば解決できるか」を優先して考えます。
デメリット④|ノルマが厳しい
金融業界におけるもう一つの大きなデメリットは、厳しいノルマです。たとえば、営業職では目標の達成が求められます。プレッシャーが大きく、ストレスを感じる原因にも。
ノルマを達成できなかった場合、昇進や賞与に直接影響することもあります。
ノルマが厳しいのは金融機関の特徴です。
デメリット⑤|休日出勤がある場合も
金融業界では、休日出勤が求められる場合があります。年度末などの業務が集中する期間や、顧客の要望に応じるための対応などです。
特に、営業担当やシステム関連の職種では、顧客対応やシステムのメンテナンスなどで休日出勤となることもあります。
完全週休2日に慣れているので、土日の出勤は余計にしんどいです。
デメリット⑥|資格試験が多い
金融業界では、資格取得のための試験が多いというデメリットがあります。ファイナンシャルプランナーや日商簿記は、知名度も高く世間的に評価される資格だから価値があります。
ただ、金融業界でしか役に立たない試験も受ける必要があります。
- 金融業界特有の試験
- 銀行業務検定・・・主に銀行員が受験する試験。財務・税務・法務などを中心に、業務に関わりのある多様な試験が用意されています。昇進要件となっている場合も多いですが、世間的には知名度も低く、仕事で役に立つ場面は少ないです。
金融業務能力検定・・・銀行業務検定同様、銀行業務と関わりの深い分野の試験。運営団体は一般社団法人 金融財政事情研究会という「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定」の試験も実施する団体。
私がいた金融機関では、昇格要件で一定の資格を取得する必要がありました。昇格要件を満たすために必要な試験数は少なく簡単。ただ、人事考課の際に自己啓発の目標を立てる必要があり、最低でも毎年2回は試験を受験していました。
私が勤務していた金融機関では「試験の数が多すぎて嫌」という理由で辞めた若手職員もいるため、勉強が嫌いな人は金融業界で働くことはおすすめしません。
勉強のためプライベートの時間を削ることに抵抗を感じる人も多いようです。
デメリット⑦|転勤が多い場合も
金融機関は頻繁に人事異動があるため、転勤は多いです。大手の銀行などでは地方への転勤を伴う場合も。地方の支店や関連会社への転勤は、プライベートに大きく影響します。
「配属予定の営業店が嫌!」と泣きながら人事異動を断る女性職員もいました。
しかし、転勤が多いということは今の職場の人間関係が悪くてもリセットできる可能性があるということ。転勤の多さを前向きに捉えられる人にとってはいい環境なのかもしれません。
デメリット⑧|押し売り営業が必要な場合も
金融業界は、顧客に対する「押し売り営業」が必要な場面もあります。融資、投資信託、保険商品とさまざまな商品でノルマが与えられています。
ノルマのために不必要な商品を販売しないといけない場面が多数。
特に、年度末や四半期末など金融商品やサービスの販売目標を達成するためには、顧客に対して積極的に売り込む必要があります。価値観や営業スタイルに合わない人にとって、大きなストレスとなる可能性があります。
金融業界の将来性が期待できない理由
金融業界は将来性がないと言われることは多いです。
安定した職場というイメージが強い銀行。ですが、実際そうでもありません。
私が金融機関で働いている時から「金利が低いし、今はネット銀行の時代だから昔のように儲かることはない。銀行もダメだろう」と言われていました。
しかし、安定した収益が確保できるのはたしか。一般の企業のように倒産する可能性はほぼありません。「安定して長く働き続けたい」という人にはおすすめできる業界でもあります。
理由①|市場環境の悪化
金融業界は市場環境の変化に強く影響されます。金利の低下、経済成長の鈍化などが続くと、金融機関の収益環境は厳しくなるでしょう。
また、地方銀行など地域金融機関は、人口減少による地域経済の縮小に直面しています。こうした融資需要の悪化は、金融業界の将来性を悪影響する要因となります。
借りる人が少なくなると、金融機関の収益は悪化します。経済の状況の影響を受けやすい点は金融機関の特徴です。
理由②|ネット銀行の台頭
インターネットの普及に伴い、ネット銀行の存在感が増してきています。ネット銀行は、従来の銀行とは違い、店舗を持たずにインターネット上でのみサービスを提供。
- 代表的なネット銀行
- SBI新生銀行
ソニー銀行
auじぶん銀行
GMOあおぞらネット銀行 他多数
ネット銀行は運営コストを大幅に抑えており、高い預金金利・低利なローンを提供。振込手数料なども低く設定。また、24時間365日利用可能で、場所を選ばずに銀行取引ができる利便性も高いです。
もはや対面型の銀行を選ぶ理由が見当たりません。
若年層を中心に顧客が従来の銀行からネット銀行へと移行しています。このような動きは、従来の金融機関にとって大きな脅威となっています。
理由③|新たな決済方法
最近では、キャッシュレス決済やデジタル通貨の普及に伴い、新たな決済方法が増加。従来の銀行システムに依存しないため、今後、銀行預金に対する世間の考え方は大きく変化するでしょう。
銀行の重要な任務である為替決済が手軽にできるという環境は脅威だと思います。
理由④|消費者の金融リテラシーの向上
近年、消費者の金融リテラシー、金融に関する知識や理解が向上しています。
最近では高校で金融教育が必修化されましたね。
インターネットの普及により、金融商品やサービスについての情報を手軽に入手できるようになり、消費者自身が金融商品を選択し、管理することが容易になりました。
金融機関のアドバイザーに頼ることなく、自分自身で資産運用を行う消費者が増えています。金融機関にとっては、これまでのように商品を押し売りするだけでなく、消費者のニーズに合わせた提案やアドバイスが求められるようになり、業務の難易度が増します。
また、消費者の金融リテラシーの向上は、新たな金融商品やサービスの開発、既存商品の改良を迫る要因ともなり、金融業界全体の変革を促しています。
銀行にとっては営業の難易度がアップ。しかし、金融リテラシーの向上は社会全体にとっていいことだと思います。
金融業界で働くのが向いている人・向いていない人
「デメリットや収益環境が厳しいのは分かった。それでも金融業界で働きたい」と感じた人に、向いている人・向いていない人を解説します。
向いている人①|メンタル強い
金融業界はストレスが多い環境であるため、メンタルが強い人に向いています。厳しいノルマをクリアするためには、プレッシャーに強く、困難な状況でも冷静に判断できる能力が必要。
また、顧客からのクレーム対応や、詰め文化に耐えるには、精神的に強い人でなければなりません。働くことがストレスにならない、またはストレスを上手にコントロールできる人が、金融業界に向いています。
ストレス耐性のある人でないと厳しいでしょう。
向いている人②|事務スキルが高い
金融業界では事務作業。具体的には伝票・書類の記載、端末オペ(通帳記帳などを操作する事務)など、事務作業が中心です。
また、コンプライアンスを遵守しながら、正確かつスピーディーに業務を遂行する能力も求められます。このため、事務スキルが高い人、細部にまで注意を払って作業ができる人が向いている仕事です。
新人時代にオペミス(事務ミス)の多かった私ですが、業務に慣れればある程度はミスは減りました。慣れるまでが大変です。
向いている人③|コミュニケーション能力高い
金融業界での業務は、顧客との対話や部門間の調整など、多くのコミュニケーションが求められます。特に、営業職や顧客対応する窓口業務では、顧客のニーズを理解し、適切な商品やサービスを提案する能力が必要です。
社内でのコミュニケーションも重要で、他部門との連携や上司への報告など、スムーズなコミュニケーションが業務の効率化につながります。そのため、人とのコミュニケーションを得意とする人が向いています。
向いている人④|生活の安定を重視
金融機関は給与が安定しているため、生活の安定を重視する人に適しています。また、金融業界は大企業が多く、福利厚生も充実しています。
プライベートを重視する人にとって金融業界での仕事は魅力的な選択肢となり得ます。しかし、その一方で、厳しいノルマや長時間労働、転勤などがあるため、自分自身のライフスタイルや価値観に合っているかどうかをよく考える必要があります。
金融業界ならワークライフバランスが良いと、一概には言えません
向いていない人①|体力を使う営業が苦手
金融業界では、営業活動が一部の職種で必要となります。特に、訪問営業などでは一日に多くの場所を訪れるため、体力を必要とします。
また、顧客の要望に応じて夜遅くまで営業活動を行うこともあります。そのため、体力的な負荷が苦手な人や、定時で帰りたいという人にとっては、金融業界での仕事は適していないかもしれません。
向いていない人②|試験勉強をしたくない
金融業界では、多くの資格試験を受けることが求められます。これらの試験は、専門知識を証明するために必要であり、昇進や給与アップに直接影響します。そのため、試験勉強をしたくない人にとっては、金融業界での仕事は適していないかもしれません。
特に、仕事と並行して試験勉強をするのは大変であり、プライベートの時間を削ることになります。このような状況がストレスに感じる人は、他の業界での就職や転職を検討することをおすすめします。
向いていない人③|メンタル弱い
金融業界は、厳しいノルマや詰め文化、長時間労働など、メンタルに大きな負荷がかかる場面が多いです。また、顧客対応やクレーム対応、試験勉強など、ストレスを感じるシチュエーションも多く存在します。
そのため、メンタルが弱い人、ストレスに弱い人にとっては、金融業界での仕事は適していないかもしれません。
向いていない人④|若いうちに高年収を目指す
金融業界では、経験年数に応じて給与が決まる場合が多いです。そのため、若いうちから非常に高い年収を目指す場合、金融業界が必ずしも最適な選択とは限りません。
特に、業績に直結した報酬制度やインセンティブ制度がある企業では、結果を出すためのプレッシャーが高くなります。
そのため、若いうちに高年収を得ることを最優先に考える人は、自分のスキルや適性、キャリアプランを考慮した上で就職や転職を検討することをおすすめします。
金融業界でも完全歩合制の保険営業や証券会社の営業なら若いうちから高年収を目指せます。ただ、激務であることは覚悟しておきましょう。
向いていない人⑤|様々な業務を経験したい
金融業界では、一般的には特定の職種や業務に特化して経験を積むことが求められます。そのため、様々な業務を経験したい、多角的なスキルを身につけたいと考えている人にとっては、金融業界での仕事は必ずしも適していないかもしれません。
若いうちから多くの業務経験を積むことで、将来的に自分のキャリアパスを広げたいと考えている人は、他の業界での就職や転職を検討することをおすすめします。
ここまでお読みいただいて「金融業界で働いてみたい!」と感じた人は、次の記事を参考におすすめ転職エージェントを選んでください。
金融業界のよくある質問
ここでは金融業界で働くことに関して、よくある質問について回答します。
金融業界で働くのはしんどい?
金融業界での仕事は厳しいノルマや長時間労働などから大変と感じる人もいますが、人によっては自分のスキルや適性に合っていると感じる場合もあります。
メンタルが弱い人は「しんどい」と感じるのではないでしょうか。
金融業界はホワイト?
ホワイトな職場かどうかは企業や所属部署によるところが多いので、一概には言えません。私が勤務していた金融機関は、基本的にホワイトな職場でした。しかし、配属される店舗によってはサービス残業が常態化している場合も。
案外地方の店舗の方が人員不足で多忙なことが多いです。
金融機関と言えど、他の会社同様に「配属ガチャ」はあると思うので、実際に入社してみないとホワイトかどうかはわかりません。
学歴の派閥はある?
金融業界では、一部の企業や職種で学歴が重視されることがあるようです。しかし、どちらかというと入社後に身に付ける業務知識、スキル、経験の方が重要です。
また、会社内で派閥がある可能性もあります。このため、上手に立ち回れるという意味でもコミュニケーション能力が必要かもしれません。
社内での人間関係などコミュ力の方が重要です。
金融業界は「きついからやめとけ」と思う|それでも目指したいのなら自分のキャリアを見直して
金融業界への転職は、退職した私が客観的にみて「やめておいた方がいい」と思います。安易に「年収が高いから」「安定していそうだから」という理由で転職を目指す人におすすめできません。
しかし、それでも金融業界を目指す理由があるのであれば、自分自身のキャリアを見直し、自分が何を達成したいのか、金融業界でどのように活躍したいのかを考えてみてください。
金融業界で働きたいならエージェントがおすすめ
自分自身のキャリアパスが明確になれば、金融業界での働き方を見つけられるでしょう。