日商簿記の日程・申し込み方法とスケジュール管理を2級取得者が解説|CBTと統一試験の違いとは

- 日商簿記の試験はいつ?
- 統一試験とCBTはどっちを受けるべき?
日商簿記は、紙にで受験する統一試験とCBT試験に分かれています。
統一試験は年3回(1級は年2回)実施され、6月・11月・2月に実施されます。
また、2級・3級はCBT試験も実施。CBT試験は受験者の任意の日時に受験可能。最寄りのテストセンターでパソコンを使えば、いつでも受験できます。
本記事では、日商簿記検定の試験日程から申し込み方法、効果的な学習方法まで、受験に必要な情報を解説していきます。
- 日商簿記試験は年に3回、6月・11月・2月に実施
- 受験者の任意の日時に受験できるCBT試験がある
- 3級の学習時間は100時間程度が目安。学習時間を確保できるスケジュールをしよう

私は統一試験で受験しました。
無理のないスケジュールで確実合格を目指しましょう。
日商簿記の試験日程
日商簿記3級・2級は年に3回、6月・11月・2月に統一試験実施されます。
日商簿記は1級・2級・3級・初級・原価計算初級の5種類があります。しかし、初級・原価計算初級は学生向けの試験。本記事では「社会人で初めて簿記を学ぶ人」を想定しているため、3級・2級を解説します。
3級・2級は統一試験に加えてCBTで受験可能。CBTは最寄りのテストセンターからパソコンを使用して受験するネット試験です。
統一試験の日程|3級・2級は6月・11月・2月
統一試験は、全国各地の会場に受験者が集合して、受験する統一のペーパーテストです。

私は最寄りの商工会議所で申込し受験しました。
例年、2級・3級は6月・11月・2月の年3回、1級は6月・11月の年2回実施されています。
受付開始時期 | 試験日 | 合格発表時期 | |
6月試験 | 4月頃 | 6月 | 7月頃 |
11月試験 | 10月頃 | 11月 | 12月から1月頃 |
2月試験 | 1月頃 | 2月 | 3月から4月頃 |
※ 1級は6月と11月試験のみです。
※ 毎年試験のスケジュールはほぼ同様ですが、日程の詳細は公式サイトで確認しましょう。
統一試験では試験日の1カ月程度前から申込受付が開始。3級・2級の難易度であれば、申込してから学習しても十分間に合います。
CBTの日程|原則いつでも受験可能だが注意事項あり
CBTは、最寄りのテストセンターから任意の日時で受験できます。ただ、一定期間ネット試験を受験できない場合も。
最寄りのテストセンターで「いつなら受験可能か」を事前に確認しておきましょう。
また、試験終了時に合否がわかります。3級・2級の統一試験では、解答の持ち帰りができないため自己採点がしづらいです。合格発表までモヤモヤせずに過ごせる点は、CBTのメリットと言えるでしょう。

私も他の試験でCBTを受験したことがあります。
試験終了時に合否がわかるのはありがたいですが、不合格の場合は結構ショックです。。。
日商簿記の申し込み方法
日商簿記の申込は、各商工会議所で受け付けています。窓口まで行かなくてもインターネットで申込可能。
統一試験とCBTの申込方法について、それぞれ解説します。
統一試験|商工会議所の窓口かインターネットで申込
統一試験では、商工会議所の窓口かインターネットで受験を申込します。商工会議所によっては郵送による申込を受付している場合も。
まずは受験する商工会議所のホームページで詳細を確認しましょう。

窓口申込では、平日に商工会議所へ行く必要があります。
平日がお仕事の方はインターネットで申し込みをしましょう。
窓口申込とインターネット申込では、申込受付期間が若干異なります。通常、インターネット申込の方が短いです。「気がついたら申込できなかった」と、ならないように注意しましょう。
窓口申込|商工会議所の営業時間に書類と受験料を持参
窓口申込の場合、受験する商工会議所へ平日に足を運ぶ必要があります。受験票を記入し、受験料を納めるだけで受付完了です。
受験料 | |
1級 | 8,800円 |
2級 | 5,500円 |
3級 | 3,300円 |
インターネット申込|商工会議所のホームページで申込
インターネット申込は商工会議所から申込します。インターネットから申込しますが、実際の試験はペーパーテストで受験することになります。
後述するCBTとは異なりますので、注意しましょう。
インターネット申込の場合は手数料として、440円から660円(税込)程度が必要となる場合があります。(※1)
※1 手数料は商工会議所によって異なります。
- 受験する商工会議所のホームページを調べる
- 日商簿記検定のページをタップし「個人で申し込む」などをタップ
(商工会議所によってどのページから申込するかは異なります) - 申込前の注意事項を確認の上、必要事項を入力
- クレジットカード決済かコンビニ決済で受験料を支払う
- 受験票が自宅に届く
CBT|インターネットで申込
CBTはインターネットで申込します。受験日時や場所は公式サイトから選択が可能です。
初めてCBTを利用する場合は、まずはマイページアカウントIDを作成する必要があります。
受験料 | |
1級 | 8,800円 |
2級 | 5,500円 |
3級 | 3,300円 |
CBTによる受験の場合は、上記受験料に加えて550円(税込)が必要となります。
日商簿記3級勉強スケジュールの立て方
試験の申込をした後は、計画的に勉強スケジュールを立てましょう。
勉強時間をどれだか確保できるかは個人の事情によって異なりますが、基本的に1カ月もあれば3級の合格ラインまで到達できます。
たとえば簿記3級の合格を目指した場合のスケジュールは以下の通り。
- 簿記の基本
- 現金
- 商品売買
- 手形
- その他の取引
- 帳簿
- 伝票
- 試算表
- 決算
- 帳簿の締切
- 財務諸表の作成
初心者はとにかく仕訳に慣れることが重要。基礎項目を学んだ後は、正答率9割を目標に過去問演習を積みましょう。

勉強時間が確保できない時は仕訳の一問一答、たっぷり勉強時間が確保できる休日などは精算表などの問題に取り組むなど、状況によって学習する問題を選びましょう。
統一試験とCBTの違い
統一試験は「決められた日程で集中して勉強したい人」に適し、受験仲間と切磋琢磨しながら学習を進める環境が整います。
一方、CBT試験は「自分のペースで計画を立て、仕事や学校と両立したい人」に最適です。
どちらの方式も、自分の生活スタイルや目標に合わせて選ぶことで、学習のモチベーションを高めることができます。
統一試験とCBTの違い一覧
統一試験とCBTの違いを一覧にまとめました。
受験計画を立てる際の参考にしてください。
項目 | 統一試験 | CBT |
試験会場 | 各地の商工会議所など | 各地のテストセンター |
受験料 | 窓口申込は受験料の通り | 事務手数料550円(税込)が別途必要 |
受験方法 | 答案用紙に解答 | パソコンを利用して解答 |
筆記用具 | シャープペンシル(鉛筆)、消しゴムのみ使用可能 | 通常黒ボールペンを貸出 |
そろばん | 持ち込み可能 | 持ち込み不可能 |
計算用紙 | 問題用紙に書き込み可能 (試験後回収される) | 計算用紙が配布 |
合格発表 | 合格発表日以降に合否がわかる | テストセンターでスコアレポートが発行 |
原則統一試験の受験がおすすめ
統一試験は全国一斉に実施される従来型の試験方式です。受験日は年に3回、6月、11月、2月と固定されており、各試験ごとに多くの受験者が集まります。試験会場は商工会議所や指定の学校などで行われ、試験の開始時間も一律に設定されています。
特徴として、
- 集団で受験することで試験の緊張感を感じやすい
- 試験対策教材や過去問が豊富で、準備がしやすい
- 試験範囲や形式が事前に明確
などがあります。統一試験は「試験日を目標にしっかりスケジュールを立てたい人」におすすめです。
自分がCBT試験の特徴
CBT(Computer Based Testing)は、コンピュータ上で受験する新しい方式です。受験者が試験日や会場を自由に選べる点が最大のメリットで、試験実施回数も統一試験に比べて多く、柔軟に対応可能です。
特徴として、
- 自分のペースで学習し、準備が整ったタイミングで受験できる
- 全国の提携試験会場で実施されるため、場所を選ばない
- 試験の合否結果が短期間で通知される
などがあります。CBT試験は「スケジュールに縛られず、効率的に受験したい人」に適しています。
日商簿記3級の統一試験は6月・11月・2月に実施
日商簿記3級の統一試験は6月・11月・2月に実施されます。
原則、統一試験の受験がおすすめですが、パソコンの操作が慣れている人はCBTで任意の日時に受験してもいいでしょう。