金融転職
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【金融機関を辞めた】退職時の引き止めはしつこい?後悔しないための対策あり

マコ
記事内に商品プロモーションを含みます。
  • 辞めたいと思うけれど、引き止めにあって辞められない
  • 「考え直して欲しい」と言われた。どうすればいいのかわからない・・・

「職場に退職を申し出たら『考え直して欲しい』と、上司から引き止めされた。でも、決意は変わらない。どうすればいいんだろう・・・」

もし「今の職場で働きたい」と考えているなら納得いくまで上司と相談しましょう。しかし、この記事を読みに来られた時点で、退職の意思は固いのではないでしょうか?気持ちが変わらないのであれば、早めに退職することをおすすめします。

本記事では、元金融機関職員の私が退職した際の経験をもとに解説します。

マコ
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転職先を決めずに退職に踏み切りましたが、なんとかなりました。

  • 条件次第で残ろうと考えているなら交渉する
  • 決意ができたなら早めに辞めるべき
  • 転職先を決めてから退職がおすすめ

転職先を決めずに辞めた私ですが、無職の期間が長くなると次の転職に支障が出る場合も。内定をもらってから辞めるようにしましょう。転職エージェントの活用がおすすめです。

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エージェントに相談すると、退職したい気持ちが和らぐかもしれません。

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自分から退職の意向を伝えられない場合は、退職代行を使うという手も。

タップできる目次
  1. 元金融機関勤務の筆者の経歴
    1. 就職したのはリーマンショック後間もない頃
    2. 営業店に10年勤務|幅広く業務に携わる
    3. 本部に2年勤務|畑違いの仕事をゼロから勉強
  2. 金融機関を退職しようとしたきっかけ
    1. 17時以降上司からの「ちょっと待って」パワハラが何カ月も続いた
  3. 退職を引き止められた筆者の実体験
    1. 【2月上旬】退職の意向を伝える|直属の上司からはすんなり受け入れられた
    2. 【2月下旬】2月末日に退職願を提出|部長からの引き止め
    3. 【3月上旬】覚悟が試された|役員からの引き止め
    4. 【3月中旬】同僚の耳にも入る|自分から退職の話は伝えなかった
  4. 退職を引き止められた理由
    1. 理由①|人手不足だから
    2. 理由②|管理責任が問われるから
    3. 理由③|一緒に仕事がしたいから
  5. 引き止めされて会社に残ろうと思わなかった理由2選
    1. 会社の将来に希望を持てなかった
    2. 会社から具体的な待遇改善の提案をされなかった
  6. 退職引き止めされた時の対策2選
    1. 対策①|退職するという強い意志を持つ
    2. 対策②|今後自分の進む道を具体的に説明できる
  7. 【もったいない?】金融機関を辞めた理由
  8. 退職引き止めに関するよくある質問
    1. 辞めて後悔している?
    2. 年収アップしてくれそうだった?
    3. 職場環境を改善してくれそうだった?
    4. 退職前に「これだけはやっとけ」ってことはある?
  9. 退職引き止めされても強い意志を持って断る覚悟が必要|上司も引き止めできるとは思っていないはず

元金融機関勤務の筆者の経歴

「どんな経歴の人がこの記事を書いているの?」と気になる人もいると思うので、私の経歴をかいつまんでお話しします。

マコ
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私の経歴が気になる人だけ読んでください。

  • リーマンショック後間もない2010年に就職
  • 地方の金融機関に12年勤務
  • 営業店に10年勤務、本部に2年勤務
  • Web系の勉強に1年4カ月専念
  • パソコンに関わる地元の企業に転職
マコ
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現在は金融とは関係のない業界で働いています。

就職したのはリーマンショック後間もない頃

私が就職活動をしたのは、リーマンショックが起こった2008年です。

リーマンショックは、米国の大手投資銀行大手リーマンブラザーズの破綻を契機として広がった世界的な不況のことです。多くの企業で求人数が減り、とりわけメガバンクをはじめとする金融業界の求人数は大幅に減少しました。私が在籍していたのは経済学部でしたが「金融オワコン」の風潮から不安を感じ金融業界への就職を避ける学生もいました。

当時は就職難で「100社に受けても落ちる」という人がニュースで、取り上げられるほどでした。私自身大手・中小企業問わず10社くらいに落ちてしまい、多くの学生が内定を決まる夏になってもまだ就職先は決まりません。

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就職活動の初期から多くの会社の面接を受ければよかった、と今なら思います。

そんな時たまたま見つけた地元の金融機関の採用HPを発見。「とにかく就職活動を早く終わらせたい」そんな気持ちで申し込み、スムーズに面接・内定までもらえました。

私が就職したのは、地方の金融機関です。身バレが嫌なので詳細は伏せますが、地方銀行・信用金庫・信用組合などを想像してもらえればと思います。

マコ
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地元の人からは「いい会社に就職したね」と言われることが多かったです。

営業店に10年勤務|幅広く業務に携わる

最初の1年間は新入職員用のジョブローテーションに沿い、預金業務と融資業務を経験。3年目から8年間渉外担当でした。営業店での経歴は以下のとおり。

  • 事業性融資(プロパー、協会融資)
  • 融資事務(稟議作成、条件変更対応)
  • 個人融資(車ローン、教育ローン、フリーローン、カードローン)
  • 預かり資産(投資信託、保険販売)
  • 預金業務(新規顧客作成、口座開設、出入・解約OP、紛失などを少しだけ)

少人数店舗に勤務したこともあり、ほぼ全ての業務を経験。幅広い業務が身に付きました。

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営業店で必要な業務はほぼすべて経験しました。

本部に2年勤務|畑違いの仕事をゼロから勉強

営業店勤務を10年経験し「一生この会社で営業をするんだろうな」と感じていた矢先に本部への異動命令が下されました。異動先は経営企画部という部署。

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どんな部署かを一言で表すと「何でも屋」です。

私も赴任前は経営企画部と言えば、中期経営計画に関わる部署のイメージが強かったですが、資料の取りまとめが業務の大半を占めています。以下の業務を中心に携わりました。

  • 会議資料の取りまとめ
  • 経済動向の調査
  • 広報資料作成
  • SNS運用
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どちらかと言うと、総務部のような業務内容でした。

退職後は「本部で働くのが嫌だったんだろう?」と周囲から言われましたが「この会社でずっと働き続けるのはきついなぁ」と、以前から思っていました。

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本部が嫌だから、辞めたわけではありません。

金融機関を退職しようとしたきっかけ

金融機関はノルマにも厳しいです。パワハラまがいのことも起こります。私も必要以上に叱責されることもありました。ですが「上司もきつい業務とパワハラに耐えてきたんだし、仕方ないよね」と納得できるケースが大半でした。

ただ、退職に踏み切るくらいきつかった出来事があります。

17時以降上司からの「ちょっと待って」パワハラが何カ月も続いた

退職しようと感じた一番のきっかけは、退勤時刻の17時になってから「ちょっと待って」と上司(課長)に呼び止められたことです。営業店から本部に異動して、毎日何カ月も続きました

しかも毎回残業しないと到底終えられそうにない業務量。内容はエクセルの簡単な入力作業で、明らかに日中でも作業できたようなスケジュールでした。

断ろうとすると「なんだ?ダメなのか?」と言われる始末。とても辛かったです。

ついに月の半分くらいで(申告の)残業時間が40時間を超過。人事部長から上司に「これ以上残業させるな」と通知があったようで、残業命令はピタッと止まりました。

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何だったんだろうあの時間は?と今でも思います。

しかし、月をまたぐと残業時間がリセットされるようです。何度も同様の行為が続きました。耐えかねた私は上司に強く訴えました。「もうやめて欲しい」と。上司からは「わるかったなぁ〜」と言われましたが、さほど状況は変わりませんでした。

最終的に「この会社で働くのが嫌になりました」と私が話すと、「ごめん!わしが悪かった、だから辞めるというの無しにしてくれ!」と拝むように平謝りされました。それでも、残業量は変わらず苦しい日々が続きました。

結局、その上司は異動しましたが「このような上司が存在する会社に未来はない」と退職に向けて考えるきっかけになりました。

私が退職するときに「涙が出そうだ」と話されました。散々パワハラをしてきたのに、辞めるとなったら、突如態度が変わりました。意味がわからなくて怖かったです。

厚生労働省のサイトでは「職場におけるパワーハラスメントについて」が以下の6類型に分類されています。

  1. 身体的な攻撃・・・暴行・傷害
  2. 精神的な攻撃・・・脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
  3. 人間関係からの切り離し・・・隔離・仲間外し・無視
  4. 過大な要求・・・業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
  5. 過小な要求・・・業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
  6. 個の侵害・・・私的なことに過度に立ち入ること

終業間際に明らかに遂行不可能なことの強制は「④過大な要求」に該当する可能性があるようです。もし、過去の私と同じような悩みを抱えている方は、他の上司・労働組合、外部の総合労働相談センターなどを頼りましょう。

≫ 厚生労働省公式サイト

退職を引き止められた筆者の実体験

退職を考えた私が3月末日に退職に至るまでの時系列は以下のとおりです。

  • 2月上旬・・・直属の上司と面談
  • 2月下旬・・・退職願を提出
  • 3月上旬・・・役員との面談
  • 3月中旬・・・他の役職員から電話

その後、1年半就業せず(Webデザインの勉強やフリーランス業に専念)してから他業界へ転職しました。順を追って解説していきます。

【2月上旬】退職の意向を伝える|直属の上司からはすんなり受け入れられた

私がいた社内の就業規則では、1カ月前に退職願を提出しなければいけませんでした。会社に与える影響が少ない3月末で退職を考えていた私。スケジュールを考えると、2月に入った段階で、退職の意向を伝えなければいけません。

退職願と退職届の違い
退職願・・・退職が却下される可能性もある
退職届・・・自分の退職を通告する書類

まずは「直属の上司に伝えなければいけない」と思いましたが、なかなか言い出せません。緊張して、何度も二の足を踏みました。緊張してうまく言葉が出てきません。別室に連れて行こうすると、怪訝そうな顔をされます。口にするまで何度もためらいました。

「退職しようと思うんです」と、伝えると驚かれましたが納得してもらえました。

マコ
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「マコ君がそう思うならそうしたらいい。」と言われて救われました。

直属の上司(課長代理)からは、後になって「会社の現状を考えると、引き止めることはできないと思った」と話されました。

その後は、上司の状況を見ながら課長、部長との面談に進みます。だんだん話し慣れてきて、相談した最初ほどは緊張しませんでした。

課長からも相当驚かれ悲しまれましたが、引き止めまではされなかったです。

退職の意向を課長代理(直属の上司)→課長→部長の順に面談

【2月下旬】2月末日に退職願を提出|部長からの引き止め

課長までは、強い引き止めを受けずに順調に話が進みました。順調すぎて少し空しいくらいでした。3番目に面談したのは所属長である部長です。

しかし、部長からは「他にやりたいことがあるなら、今の仕事を続けながらでもいいのでは?2月末(退職願の提出期限)まで考えてみては?」との反応。

マコ
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私の場合、転職先を決めずに退職を申し出たので、真っ当な意見です。

しかし「今の業務量では、仕事以外に何もできないでしょう」というのが、当時の私の感想でした。他になんら具体的な状況改善の提案がなかったため、特に心が動かされることはありませんでした。

休職制度というものもある。また、事務部に異動を希望すれば17時退社して自分の時間を確保できるかもしれない」と、提案もされました。しかし、あくまで提案のみ。具体的なアクションはないため、私の心が変わることはありませんでした。

休職
休職とは、雇用関係を維持したまま労働義務を免除することを指します。一般的にはネガティブなイメージが強いですが、、キャリアアップのための留学休職など前向きな休職もあります。ただ、休職期間中は原則給料が支払われないなどのデメリットも。休職制度の利用する際は、事前に人事部などへ相談しましょう。

予定通り、退職願を提出することにしました。おそらく私が上司だったら、「有給休暇を取りなさい」と伝えて、十分な休息を与えるでしょう。

マコ
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自分と向き合う時間を増やせれば、気持ちが変わったかもしれません。

【3月上旬】覚悟が試された|役員からの引き止め

退職願を提出して、肩の荷が下りた私。「あとは引継書類を作成すれば、無事に退職できるだろう」と、考えていました。しかし、ここで退職を引き止められる事態に。

私のことを目にかけてくれていた常務に、退職願が回付されたようです。3月1日に別室に呼ばれ「これはなんだ?」と、机の上に退職願が出されました。

マコ
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常務からの引き止めは予想していましたが、一番動揺して辛かったです。

その後、私の志や今後について問いかけられ、最終的に「考え直してほしい」と言われました。

常務には、とてもお世話になったので、「どうすればいいんだろう?」と、かなり混乱しました。引き止めされた中で一番心が揺らぎました

その後、人事担当役員や元上司の課長などと対話。最終的に会長にまで呼ばれ、「考えは変わりませんか?」と、諭されました。

当時の私の日記を読むと「どうすれば良いのかわからん」と書いてありました。立て続けに毎日役員の引き止めにあい動揺していたようです。

そんな中、自分が所属する部署の担当役員(専務)に呼ばれました。「退職の話を聞いた時から、私は本人の意向に沿う形で進めるようにと指示していた。多くの人に心配してもらって幸せ者だな」と言われ、最終的に「退職しよう」と決意を決めました。

マコ
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専務との対話で退職に吹っ切れました。

【3月中旬】同僚の耳にも入る|自分から退職の話は伝えなかった

退職願を提出した後は、同僚からも退職について聞かれる機会が出てきました。

役員から情報が流れてきたみたいで、管理職の元上司から「なんで辞めるんだ?退職願を出した後ではどうしようもできない・・・」という声も。

退職願であれば、撤回可能な場合もあるようです。しかし、退職届は原則撤回できません。

一般にいう退職願は、あくまでも労働者側からの契約解消の申入であって、それのみでは法律的な効果は生じません。(一部省略)

退職届の場合は、労働者の側から雇用契約を一方的に解約するという意思表示であり、使用者に到達した時点で効力が発生するため、撤回はできないのが原則です。

引用:アディーレ法律事務所公式サイト(マーカーは筆者による)

しかし、この時期には引き止めされるようなことはなく、むしろ「退職後もがんばって」という励ましの言葉の方が多かったです。

ただ、私からは職場の人に「退職するんだ」と伝えませんでした。内示が出る前に、話していいものかよくわからなかったからです。(正式な内示は退職日当日に出されます。)

退職理由を何度も説明するのは正直嫌でしたし、正式な辞令が出る前に軽々しく話題にしてはいけないと感じていました。労働組合の脱退届(理由を書かないといけない)を提出以降「辞めて何をするんだ?」と先輩から連絡が、どう返答していいのかわかりませんでした。また、電話でも後輩から退職理由を聞かれたため、はぐらかしましたが「僕には話してくれないんですね」と反応されることもありました。

マコ
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説明とリアクションに困りました。

退職を引き止められた理由

退職を引き止めされる理由は、上司によって異なります。私の身を案じて引き止めてくれた人も多かったです。しかし、会社都合の「辞められると困る」という理由もあったと思います。

ここでは上司が退職を引き止めした理由を予想しながら解説します。

マコ
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引き止めした上司の真意はわかりませんが「こういう気持ちだったのでは?」と思いつく点を解説します。

理由①|人手不足だから

人手が足りないから辞めて欲しくないという理由はあったでしょう。前職では毎年、全職員の3〜5%減少するくらいに退職者が増加。DXに力を入れ、店舗統合しても人員不足に陥っていました。

しかし、完全に年功序列制の企業だったため

  • 若手・・・幅広い業務をこなすが年収は低い
  • 管理職・・・検印席でハンコを押すのみだが年収は高い

という構図となっていました。もちろん全職員が上記の表に当てはまるというわけではありません。こうした状況では若手が早期退職するのは無理もないでしょう。

理由②|管理責任が問われるから

「退職は引き止めるつもりはない。でも、自分に管理責任が問われるからつらい」という上司の本音があったかもしれません。

  • 上層部から管理責任を問われる可能性
  • 人員補充されない可能性

上記のような事柄が予想されるため、辞めて欲しくないという理由はあったでしょう。中間管理職という立場上、建前と本音を分けて話さないといけない場面もあります。

マコ
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立場上、退職を引き止めする義務はあります。

理由③|一緒に仕事がしたいから

一番多かった退職の引き止めの言葉は「まだ一緒に仕事がしたい」でした。

  • 来年度はどんな仕事を任せようかと考えていた
  • 金融機関なら多くの仕事に携われる

上記のような声は多くの上司からもらいました。ちなみに同僚や後輩からは「びっくりしたけど、今の会社の状況考えたら仕方ないよね」という声が中心。上司の年齢ならば、転職しなくても逃げ切れますが、若い職員ほど他に選択肢があります。

マコ
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退職は悲しかったけれど、一緒に仕事をしたいと言われたのは嬉しかったです。

引き止めされて会社に残ろうと思わなかった理由2選

退職を引き止めされて、気持ちが揺らぐ時もありました。ですが、会社の将来を考えると希望が持てません。さらに今の待遇を改善される見込みもありませんでした。

引き止めされた際の上司の意見をまとめると「金融機関は地域に貢献できるやりがいのある職場だから考え直して欲しい。金融機関が倒産するリスクは極めて少ない」となります。

正直、心に響きませんでした。金融機関は、預・貸金の利ざやと預かり資産の手数料の収益が中心のビジネスです。手数料で収益を確保することが悪いこととは思いませんが、地域貢献とは結びつかないはずです。

倒産リスクが少ないことと将来性があるかどうかは異なります。会社と職場の良さを混同している意見を多く聞かされ「会社に残ろう」とは思いませんでした。

マコ
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会社の業況と職場環境は別問題だと思います。

会社の将来に希望を持てなかった

「地域金融機関の将来は明るい」と主張する人は少ないかもしれません。金利の低下、ネット銀行の台頭、人口減少など外部環境の悪化は顕著です。一部の大手金融機関を除いて、将来性は厳しいでしょう。

このように話すと「金融機関が倒産するような事例は極めて少ない」と反論されました。倒産まで極端な状況は想定していませんが、収益環境が厳しいことは明らかです。私がいた職場では実際に給与も少なく、賞与も全く増加しませんでした。

マコ
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今の収入で業務量が増えていくことを想像すると、将来に希望が持てませんでした。

会社から具体的な待遇改善の提案をされなかった

私が退職に踏み切ったのは、他に自分のしたいことがあったからです。そのための時間を確保してくれるなら、退職を留まった可能性もあります。ただ、上司から待遇改善に関する具体的な提案はありませんでした。

「退職を考え直して」とは、言われましたが「会社としてこう改善するから」という話はなく

  • 給与
  • 役職
  • 残業時間

は現状通りです。働き続ければ、4月からまた苦しい毎日が待っていると思うと気が重くなりました。

「働く=ビジネス」と捉えるならば、コスト(時間)とリターン(給与)が合っていない場合、その会社で働くべきではないでしょう。合理的に考えれば、職場を変えるべきです。

よく「引き止めにあった?」と聞かれますが、返答に困ります。待遇改善の具体的な提案はなかったからです。「考え直してくれ」というのは、ただのお願いであり、引き止めや交渉とは呼べないと思います。

職場の環境が改善しないなら、どんなにお願いされても考えを変えないつもりでした。

マコ
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職場環境が改善されれば、引き止めにしたがった可能性もあります。

退職引き止めされた時の対策2選

どんな社員・職員でも基本的に退職は引き止められると思います。よほど問題のある人材であっても「わかったから、すぐ退職届を出して」と、すんなりと受け入れてはもらえないでしょう。

ですから「考え直して欲しい」と上司に引き止めされることを前提として、退職の意向を伝えましょう。「上司から退職を引き止めされたら、考えが変わるかも」と感じているなら、まずは気持ちを整理させましょう。

マコ
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本当に退職したいのか、自分の気持ちと向き合いましょう。

対策①|退職するという強い意志を持つ

退職を伝える際は、強い意志を持つことが重要です。上司も人を選び「この子は本気ではないな」と、雰囲気を察知するでしょう。

ちなみに私は「辞めたい」と普段口にしたことはなかったので、上司も驚いていました。実際に上司から「覚悟を持って話にきたように見える」と言われたくらいです。このように雰囲気から内面は相手に伝わると思います。

私自身、引き止めされて一瞬「考え直そうかな」とも感じました。しかし、一度辞めると言い出した人間と周りから評価されるのは今後耐えられないだろうという思いが強かったです。

自分の都合が通らない部署替えなどで、すぐに「辞める」という人と一緒にされたくないという思いもありました。

一度「退職する」と伝えてからは、今の職場にいることは悪影響が大きいと思います。相応の覚悟をもって、慎重に行動しましょう。

マコ
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退職したいと伝えるのはリスクの高い行為。覚悟ができてから伝えましょう。

対策②|今後自分の進む道を具体的に説明できる

本当に親身になってくれる上司は、辞めると言った部下の背中を押してあげたいのではないでしょうか。少なくとも私が上司の立場ならそう思います。

ですから、今後自分が進む道を提示しないと上司も不安でしょう。

  • 内定をもらっていて今の職場より好条件なので転職したい
  • 学び直すために勉強して専門校に合格した

など、自分の実践した行動がわかれば、上司も納得するでしょう。

私の場合は「WEBでフリーランスの仕事がしたい」と伝えましたが、実績がなかったので、当時の上司を困惑させてしまったようです。

マコ
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次の就職先を決めてから退職の意向を伝えるなどの方が上司は安心できます。

ちなみに私は20代後半の頃にも仕事がつらくて「転職を考えています」と上司に相談したことがあります。その際は「保険営業だろ?やめとけ。ノルマきついぞ」と言われたことがあります。漠然とした相談だと、軽くあしらわれてしまうでしょう。

【もったいない?】金融機関を辞めた理由

私が金融機関を辞めて周りの人からは「正解だったな」と言われることが大半でした。私に対する気遣いがあったかもしれませんが、

  • 「低金利で今後収益は厳しくなるから、違う業界に行って良かったな。」
  • 「ネット銀行の台頭で人はいらなくなるんじゃないの?辞めて正解じゃない?」

といった反応が大半です。少なくとも「辞めるなんてもったいない」と言われることはありませんでした。

ちなみに私が辞めようと思った主な理由は次のとおり。

  • 年功序列で努力しても報われない
  • 「働かないおじさん」が複数存在する
  • お客さんが損する商品を売らないといけない
  • 残業が増加でも悪のようにいわれる
  • 何の役に立つのかわからない仕事が多い
  • 金融だけでしか働けないスキルだけ身に付く
  • 「資格がとれても仕事がイマイチではなぁ」と妙なマウントを取られる
  • 結局上司の裁量で評価が決まる
  • 頑張っても頑張らなくても給与はさほど変わらない
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金融機関に残ってまで働き続けるメリットがよくわかりませんでした。

退職引き止めに関するよくある質問

辞めて後悔している?

退職して後悔はしていません。ただ、私の主観的な判断かもしれませんので、転職の客観的なメリットも挙げておきます。

  • 職場環境が良くなった・・・デュアルモニタやウォーターサーバーあり、都心勤務
  • 年収が上がった・・・前職の年収比(残業代など除く)100万円以上アップ
  • 有給休暇が取得しやすい・・・ほぼ100%取得できる

金融機関勤務の方が業績は安定していて、定年まで倒産することはなさそうです。週休2日で安定して、退職金も世間の平均額以上にはもらえそう。しかし、それらのメリットを差し引いても転職してよかったと感じます。

年収アップしてくれそうだった?

年収アップの交渉は厳しいと思います。私が退職した際は、年収アップの交渉をしませんでした。

給与体系は完全に横並びの年功序列制だったため、交渉は絶望的と感じたからです。また、会社側から給与の見直しについて、提示されませんでした。年収アップを目指すなら転職の方が合理的でしょう。

マコ
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会社によっては年収アップの交渉ができるかもしれませんが、年功序列制の会社では難しいでしょう。

職場環境を改善してくれそうだった?

当時の上司(部長)からは具体的な職場環境改善の提案はありませんでした。残業を少なくする、業務量を少なくするなどの改善案も特になかったです。

「人事部に確認すれば、事務部などの部署に配属してもらえるかもしれん。ただ、実際に希望が叶うかはわからん」と話されたくらいでした。

退職前に「これだけはやっとけ」ってことはある?

有給休暇を消化しましょう!これは強く伝えたい。

上司からは「やることやれているんなら、休んでもいい」と言われていましたが、どう考えても時間内にこなせる業務量ではありませんでした。

今から考えると、周りの目を気にせずに休めばよかったと悔やまれます。退職の意向を伝えてからは、有給休暇は取得しづらいです。計画的に取得しましょう。

マコ
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ちなみに今は有給休暇がほぼ100%消化できる企業に勤めています。

退職引き止めされても強い意志を持って断る覚悟が必要|上司も引き止めできるとは思っていないはず

私が退職を伝えた際の反応は大きく2つに分かれました。

  • 退職は理解できる。今の会社の状況を考えると仕方ない。
  • 退職を考え直して欲しい。なんとかならないか?

本当に退職したいと強く決意しているなら、周りから引き止めされても自分の意志を貫きましょう。もし、待遇に不満があるなら、交渉の余地があるのか上司と十分話し合うことをおすすめします。

私は転職し年収も上がりましたし、好きなことを仕事にできています。しかし、この記事を読んでいる人が同じような道を進めるとは限りません

退職はリスクが大きいので、今の職場環境の不満を改善できないか交渉しましょう。もし、交渉が難しいなら強い覚悟を持って引き止めを振り切りましょう。

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退職すると決めたなら、覚悟して上司に交渉しましょう。

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証券外務員一種・二種・内部管理責任者資格取得者
金融機関に12年勤務。証券外務員一種・二種、内部管理責任者資格の他にAFPやFP2級技能士なども保有。
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