信用金庫を辞めて良かったこと5選!銀行など金融業界の退職に後悔しないための注意点も解説

- 信用金庫を辞めた人の意見が聞きたい
- 信用金庫を退職したら後悔しそう
信用金庫を辞めてよかった。退職した今ならそう言えます。
ただ、退職した当時は不安でした。
「信用金庫は安定しているし定年まで勤めるべきなのかな・・・」
「お願い営業している自分を雇ってくれる企業があるんだろうか?」
ずっと思っていました。

今の環境から飛び出すの勇気いるもんねー
しかし、今では「信用金庫を辞めて良かった」としか思いません。むしろもっと早く辞めるべきだったと考えています。

私は信用金庫を12年間勤務後、IT業界へ転職。
信用金庫を辞めて本当に良かった。後悔はしていません。
- 顧客本位のセールスができるようになった
- ネチネチ詰められない
- 辞めて後悔したことはほぼゼロ
本記事を読んでいる人は「信用金庫を退職した方がいいのかな?」と、不安に感じているでしょう。
私が過去の自分に話せるなら「もっと早く転職活動をしておきなさい」と、助言します。
そうすれば、
- 金融業界で出世できた
- もっと年収アップできた
- 好きな地元を離れずにいれた
可能性があるからです。

私が転職したのは36歳。転職するには遅すぎました。
皆さんには早めの転職活動をおすすめします。
転職エージェントには得意分野があります。下記の特徴を活かして、効率よく転職活動して働きながら内定を勝ち取りましょう。
金融業界へ転職したい→ヤマトヒューマンキャピタル
大手企業に転職したい→リクルートエージェント
地方企業に転職したい→ヒューレックス
転職エージェントは複数利用がおすすめです。以下の手順で賢く転職エージェントを利用しましょう。流れはざっくり以下の通りです。
- 金融業界への転職に強いヤマトヒューマンキャピタルに現職の相談。
- 現職の待遇が市場の相場とマッチしているか確認。
- 今の職場に将来性が見込めなければ転職活動の開始。
- 都心企業への転職を望むならヤマトヒューマンキャピタルとリクルートエージェントの2社を利用
- 地方企業への転職を望むならヒューレックスとリクルートエージェントの2社を利用
ヤマトヒューマンキャピタルは評判も良く、金融業界に特化したエージェント。信用金庫で働いている人の相談に最適です。
ただ、ヤマトヒューマンキャピタルはあくまで都心の金融業界特化。他の業界や地方企業への転職を希望する場合は他のエージェントも利用しましょう。

登録無料だから、相談だけしてみるのもありかもね。
【5選】信用金庫を辞めて良かったこと


ノルマもあるし、休日も勉強しないといけない。
ミスしちゃうと怒られて大変だよね。
以下では「信用金庫を辞めて良かった理由」を記載します。

私は新卒で入社してから12年間勤めた信用金庫を退職しました。
退職後は、辞めて良かったところしか思い当たりません。
ノルマはキツくないし、資格よりも実務が重視。ミスしてもリカバリー可能。
おまけに年収もアップして自分は騙されているんじゃないかと、思いました。
- 詰められることが減った
- 押し売り営業をしなくていい
- ミスで必要以上に怒られない
- 労働に見合った給与がもらえる
- 不要な試験を受けなくていい

結構良いことばっかじゃん。
それぞれ詳しく知りたいな。
詰められることが減った
信用金庫を退職して良かったことは、詰められることが減ったことです。
私が信用金庫で働く際に、一番きつかったのが金融業界独特の「詰め文化」です。
- 詰め文化とは
- 「詰め文化」は、SNSなどのネット上で使用される造語です。上司が部下を必要以上に問い詰める企業文化のことを意味した。金融業界ではミスをした時、お客様に迷惑をかけた時などに詰められることが多いです。

IT業界だと詰められることはないの?

必要以上に詰められることは、ほぼありません。
ミスをリカバリーすることに力を注ぎます。
私の主観ですが、信用金庫では相手にマウントをとりたくて詰めている人が多いです。

いじめじゃん。
辞めて良かったねー
押し売り営業をしなくていい

信用金庫って押し売り営業があるの?
賢い人が営業しているってイメージだよ。

私が勤めていた信用金庫では押し売り営業がありました。
過大なノルマがあるのに、顧客の数は限られています。融資や運用商品を押し込むように販売しないといけませんでした。
多くの営業担当は、顧客のことまで考える余裕はないと思います。
押し売り営業は、販売する側の都合で不必要な商品を強引に売り込む行為を指します。
信用金庫も他の金融機関同様にノルマが厳しいです。毎日「今日は何が取れたんだ?」と聞かれるため、つらかったです。

じゃあ、今の職場だと押し売り営業はしないの?

押し売り営業はしていません。
見込みが低そうな顧客に押し売りをせず、ニーズにあった商品を提案しています。
ミスで必要以上に怒られない
信用金庫はミスに厳しい職場です。
- 端末操作ミスで全店に事例が共有される
- 現金過不足で顛末書が必要
- 印鑑相違で融資の申込書が差し戻しになる
- 稟議書意見での記載ミスは書き直し
- 帳票類は基本手書きで字が汚いと再提出
- ミス防止のため上司に逐一確認が必要

厳しいね。
「字が汚くて再提出」って本当?

本当ですよ。
手書き文化なので、汚くて読めない字は再提出が必要です。
他にも入出金OPのミスや印鑑相違など、作業内容は単純でも重大な事務事故に発展します。

ノルマとして「事務ミス発生0件」を掲げる営業店もありました。
それくらいミスを防ぐのは難しいです。

他の会社はミスに厳しくないのかな?

転職先の会社でもミスはダメですが、信用金庫ほど厳しくありません。
ミスが発生しても「今後どうすれば発生しないようにできるか?」と、建設的な議論をします。
ミスが発生した後に担当者が責められるケースが多いです。
逆に役席と呼ばれる上司は、検証業務が多いためミスとなる業務は少ないです。

「部下が優秀なら検印席(上司)は楽できる」と、よく言われますね。

でも、上司の方が給料高いんだよね。
もやもやしちゃうなぁ。
労働に見合った給与がもらえる
責任の重さに対して給与が少ないと思いました。

信用金庫の給与は少なかったの?

給与は少なかったです。年功序列で収入の上がり幅は少なかったです。
生活はできますが、仕事の責任の重さに対して少ないです。
意外に思われるかもしれませんが、信用金庫で働いていた頃の給与は少なかったです。
年功序列で給与の上がり幅も少なく、賞与もわずか。どれだけ営業ノルマを達成しても評価は変わりません。地元の企業や公務員の給与よりも少ないです。

地元の企業より給与が少ないってなんでわかるの?

ローンの申込書に年収欄を記載する項目、口座に入金される給与やボーナスなどでわかるのです。
つい自分の給与と比べてしまい、へこみます。
「大きなお金を扱う責任の重い仕事に対しては、給与が少ないな」と思っていました。
今では基本給も賞与もアップ。今後も収入がアップする見込みのある環境に身を置いています。
不要な試験を受けなくていい
信用金庫にいた頃は、毎年2回は資格試験を受けていました。ですから、平日の業務終了後や休日も勉強しないといけません。

どこの企業でも勉強って必要じゃないのかな?

どの企業でも勉強は必要です。
ただ、信用金庫では役に立たないマイナー資格の勉強が多すぎます。
他の会社でも役立つ、年収アップにつながる有益な資格ならば良いのですが、信用金庫や銀行など一部の会社でしか役に立ちません。

なら、試験受けなくても良いじゃん。

実際、人事から「昇格に必要だから早く合格しなさい」と言われても、受験しない人もいました。
ただ、多くの人は年に数回受験。高いテキスト代・受験料を払い、休日返上で受験しています。

それは嫌だなぁ。
【3選】信用金庫を辞めて後悔していること

ここまで信用金庫を辞めて良かったことを解説してきました。

他にも辞めて良かったことはたくさんあります。
ただ、辞めて後悔している部分もあります。

信用金庫辞めて後悔していることってある?

一番は、仲の良かった先輩や同僚と気軽に話ができないことでしょうか。
シンプルに寂しいです。。。
新卒の頃から入った信用金庫。面倒を見てくれた上司、仲の良かった同僚と別れることになります。これが一番後悔していることかもしれません。
地域に関わる仕事ができない
「自分が生まれ育った地域のために働きたい」
私が信用金庫の採用面接で述べた志望動機でした。信用金庫に入庫してからも志は変わりません。仕事を通して企業、自治体と公私ともに地域づくりに関わってきました。
転職後は、こうした地域に根ざした仕事はできなくなりました。どんな仕事も地域と関わりながら、仕事を行なっていると思います。しかし、信用金庫ほどの熱量で地域と関わっている企業は少ないです。

転職後は都心に勤めており「生まれ育った地域のために働く」といった意識がありません。
会社と自宅の行き帰りの日々。充実はしていますが、時折寂しくなる時があります。
資格・スキルが活かせない
信用金庫では、幅広い資格を取得しました。
FP(ファイナンシャル・プランナー)や簿記だけではありません。
銀行業務検定や金融検定など金融業界でしか評価されない資格も勉強しました。

毎年のように資格試験を受験していたのですが、ほとんど業務で役に立ちません。

なら、試験を受けなくてもよくない?

人事考課の度に「今期の何を勉強するんだ?」って聞かれるんです。
受けないと仕方ないです。
資格の他に、信用金庫の業務で培ったスキルは、他の業界で役に立たないものばかり。
- 事務OPの備忘録
- 融資稟議の意見の書き方
- 稟議申請に必要な書類の作成方法

他にも
カブの乗り方
高齢者への接遇
などは、あまり他の企業で役に立たないかもですね。

ずっと積み上げてきたスキルが役に立たないとつらいよね。
もっと出世できていたかもしれない
私は信用金庫に12年間勤務していました。
営業店に10年、本部に2年、役職は係長まで昇格。数年後には支店長代理、順当に勤務していれば部店長、運が良ければ役員にまで出世できていたかもしれません。

役員は言い過ぎじゃないの?

職員数は年々減少していて人材不足
本部経験のある職員は少ない
などの要因から出世できた可能性はあります。
役員になっていれば、相応の地位と役員報酬を得られたでしょう。
信用金庫を退職して、少し後悔している部分です。

役員報酬って何千万円とかあるの?

私の前職の役員はおそらく800万円程度と予想しています。
職員同士の噂だったので、真偽は不明ですが。

責任の重さに対して、報酬が少ない気がするね。
信用金庫からの転職を後悔しないための注意点

転職してもいいのかな?
でも、後悔しないか不安だしな。

転職する・しないは内定が決まってからでもOK。
まずは転職活動をはじめてみてはいかがでしょうか。
ただ、私自身実際に転職してギャップを感じたポイントもあります。転職後に後悔しないために、参考にしてください。
信用金庫は福利厚生が充実していて、研修制度が備わっています。ノルマも厳しいですが、達成できなくても大きなペナルティはありません。基本的に年功序列で、仕事ができなくても出世は可能。

信用金庫ってブラックなイメージがないよね。
上記は私がいた信用金庫の状況ですが、他の信用金庫も同様ではないでしょうか。他の民間企業と比べると、かなり恵まれた過保護な状態。
ですから、今の職場の環境と相違する点に注意して転職すると後悔する可能性を減らせるでしょう。

退職金が出て、完全週休2日、研修も充実。世の中そんな会社ばかりではありません。
- 福利厚生についてチェック
- 今のスキルが通用するかチェック
- 研修制度についてチェック
福利厚生についてチェック

信用金庫は福利厚生に恵まれています。
転職してからギャップを感じないためにチェックしておきましょう。

福利厚生ってどんなの?
福利厚生は、企業が従業員に対して、給与とは別に提供する制度のこと。具体的には以下のような例が挙げられます。
- 退職金、年金制度
- 完全週休2日、リフレッシュ休暇、育児・介護休暇
- 人間ドックの補助、メンタルヘルスケア
- 保養所、レジャー施設の割引、社員旅行
- 資格取得支援、通信教育補助、社内研修

上記の制度は当たり前ではありません。
他の企業では実施されていない場合も。求人情報を事前にチェックしておきましょう。

でも、求人情報ってあんま当てになんないよね。
自分の会社の求人情報見ていると「いや、こんなリゾートみたいな保養所ないじゃん」ってなるわ。

福利厚生については、実際に働いている人の声を聞くのが一番いいですね。
今のスキルが通用するかチェック
信用金庫で培ったスキルが次の職場で役に立つか、チェックしておきましょう。
下記のようなスキルを活かせる金融業界や経理職などへの転身がおすすめです。
- 融資業務・・・審査・債権回収
- 預かり資産提案・・・投資信託、保険の提案
- 法人営業・・・提案型営業
- 事務処理能力・・・事務OP、書類作成

信用金庫のスキルって、他の企業で役に立つのかな?

たとえば融資の提案力は、金融やコンサルで役に立ちます。
さらに「法人への提案型営業」は幅広い企業から必要とされるスキルです。
転職エージェントと相談し、自分のスキルを深掘りしていきましょう。
研修制度についてチェック
転職先の研修制度がきちんと備わっているかチェックしましょう。信用金庫など金融業界では研修が手厚いです。

他の企業では、研修とかってないの?

大企業では、研修制度が備わっている場合もあります。
ただ、金融業界ほど手厚い研修を受けられる企業は少ないでしょう。
金融業界では研修が充実。金融に関わる法制度や商品が変更になれば、ほぼ必ず研修が実施されます。

研修って役に立つ?

役に立ちますが、正直眠くてしんどいです。
最新の情報を学習できる貴重な機会なんですけどね。
あと信用金庫は、わりと面倒見のいい人が多い気がします。基本的にルールが厳格なので、社内規定通りに業務すれば問題ありません。イレギュラーな事象は本部に聞けばOK。
ですから、未経験の業務でも比較的すぐに慣れます。
こうした環境を当たり前と思っていると、転職後のギャップを感じるかもしれません。求人情報や面接などで、チェックしておきましょう。
信用金庫からおすすめの転職先
信用金庫から転職するなら、下記の2種類を軸に探すのがおすすめ。
- 地元の企業
- 金融業界

上記2つの転職先をメインに探すと、信用金庫で働いた優位性を活かせます。
「もっと収入が安定した仕事に就きたい」と言う人には、あまり転職をおすすめしません。信用金庫ほど収入が安定した仕事はそうそう見当たらないからです。

安定志向の人には、市役所や商工会議所などがおすすめです。
以下では、信用金庫からおすすめの転職先を解説します。
地元の企業
信用金庫は地元の企業で一定の知名度があり、企業受けがいいです。私も地元企業に転職しましたが、通常2回の採用面接が1回のみ。

信用金庫で働いてたこともあって、通常よりも入社しやすかったようです。
本当は、経理職として採用されたかったのですが、経理については未経験扱い。2〜3社応募しましたが、未経験というだけで不採用となってしまいました。
また、信用金庫で勤めていたなら、地元の企業の情報がよく理解できるはず。他の転職者よりも有利に転職活動ができるでしょう。

民間企業って、収入とか不安定じゃん。
地元の企業では、退職金がない、土日出勤が必要など信用金庫よりも福利厚生が劣る可能性もあります。
不安に思われる方は、商工会議所などの団体も信用金庫で働いた経歴が活かせるため、いいと思います。
金融業界
信用金庫で働いた経験を活かしたいなら金融業界一択。銀行、証券会社、保険会社の他にさまざまな金融業界に目を向けてみましょう。

特に若い人ほどおすすめ。年齢を重ねるほど、キャリアアップの難易度は上がります。

今まで通り地方にいたいんだけど、金融機関って少ないよね?

地方にも金融機関はありますよ。たとえば、保険会社などは地方にも支社・代理店がある場合が多いです。他にJAやゆうちょ銀行などもありますね。
市役所
市役所は信用金庫からの転職組も多く、おすすめの転職先です。

「地域のために働く」という志が、信用金庫の理念とマッチしています。
私の前職の信用金庫でも市役所への転職者は多かったです。

市役所に転職してなにすんの?

商工課など中小企業と関わる部署に配属される事例が多いようです。
信用金庫はしんどいから辞めて良かった
信用金庫を辞めて良かったこと
詰められることが少なくなった
押し売り営業をしなくなった
ミスで必要以上に怒られない
労働に見合った給与がもらえる
不必要な試験を受けなくていい
「信用金庫を辞めて良かった」と心から感じられる転職をするためには、しっかりと自分の強みを理解し、転職先を慎重に選ぶことが重要です。
転職後に後悔しないためには、ライフスタイルの改善やキャリアの成長を見据えた選択をしましょう。転職成功のポイントは、何を重視するかを明確にすることです。
転職エージェントには得意分野があります。下記の特徴を活かして、効率よく転職活動して働きながら内定を勝ち取りましょう。
金融業界へ転職したい→ヤマトヒューマンキャピタル
大手企業に転職したい→リクルートエージェント
地方企業に転職したい→ヒューレックス
転職エージェントは複数利用がおすすめです。以下の手順で賢く転職エージェントを利用しましょう。流れはざっくり以下の通りです。
- 金融業界への転職に強いヤマトヒューマンキャピタルに現職の相談。
- 現職の待遇が市場の相場とマッチしているか確認。
- 今の職場に将来性が見込めなければ転職活動の開始。
- 都心企業への転職を望むならヤマトヒューマンキャピタルとリクルートエージェントの2社を利用
- 地方企業への転職を望むならヒューレックスとリクルートエージェントの2社を利用
ヤマトヒューマンキャピタルは評判も良く、金融業界に特化したエージェント。信用金庫で働いている人の相談に最適です。
ただ、ヤマトヒューマンキャピタルはあくまで都心の金融業界特化。他の業界や地方企業への転職を希望する場合は他のエージェントも利用しましょう。