金融業界
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金融業界の仕事内容を解説|職種と役立つ資格・必要なスキル・向いている人の特徴

マコ
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  • 金融業界ってどんな仕事があるの?
  • 必要な資格・スキルはある?

金融業界は普段どんな業務を行なっているかわかりづらい業界かもしれません。これから金融業界で働こうと考えている人は気になりますよね。

この記事では、金融業界の仕事内容を詳しく解説。業界の特徴や業務内容、必要なスキルについて金融機関勤務経験のある筆者が伝えます

金融業界に興味がある方、転職を考えている方は参考にしてください。

マコ
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金融機関に12年間勤務した私が解説します!

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  • 金融業界は我が国の経済活動を支える重要な役割を担っている
  • 銀行、証券会社、保険会社、クレジット会社など業務内容や種類は幅広い
  • 求められるスキルや知識のレベルは高い

この記事では、私の勤めていた金融機関の実際の職務内容をベースに記載します。(身バレが嫌なので詳細は伏せますが、地方銀行・信用金庫・信用組合などを想像してください。)

ですから、メガバンク、証券会社、保険会社やクレジット会社などの金融機関の勤務内容と異なる点は多いかもしれません。あらかじめご了承ください。

タップできる目次
  1. 金融業界とは
    1. 金融業界の特徴とその機能
    2. 機能①|資金の管理・保管
    3. 機能②|融資・ローンの提供
    4. 機能③|資産運用のサポート
    5. 機能④|リスク管理(保険)
    6. 機能⑤|決済・送金サービス
  2. 金融業界の業態の基礎知識
    1. 業態①|銀行
    2. 業態②|証券会社
    3. 業態③|保険会社
    4. 業態④|クレジット会社
  3. 金融業界の仕事内容
    1. 銀行の仕事内容
    2. 証券会社の仕事内容
    3. 保険会社の仕事内容
    4. クレジット会社・信販会社の仕事内容
  4. 金融業界の職種
    1. 営業職
    2. 事務職
    3. 専門職
  5. 金融業界の将来性が期待できない理由
    1. 理由①|市場環境の悪化
    2. 理由②|ネット銀行の台頭
    3. 理由③|新たな決済方法
    4. 理由④|消費者の金融リテラシーの向上
  6. 金融業界で働くのが向いている人・向いていない人
    1. 向いている人①|メンタル強い
    2. 向いている人②|事務スキルが高い
    3. 向いている人③|コミュニケーション能力高い
    4. 向いている人④|生活の安定を重視
    5. 向いていない人①|体力を使う営業が苦手
    6. 向いていない人②|試験勉強をしたくない
    7. 向いていない人③|メンタル弱い
    8. 向いていない人④|若いうちに高年収を目指す
    9. 向いていない人⑤|様々な業務を経験したい
  7. 金融業界に必要なスキル
    1. 数値分析スキル
    2. 市場分析スキル
    3. コミュニケーション能力
    4. 専門知識
    5. ITスキル
  8. 金融業界で役立つ資格
  9. 金融業界へ転職するには
    1. ①自己分析をする
    2. ②業界研究をする
    3. ③必要な資格を取得する
    4. ④金融業界で働く人から情報収集する
    5. ⑤転職エージェントに登録する
    6. ⑥履歴書・職務経歴書を作成する
  10. 金融業界の情報を集める方法
  11. 金融業界のよくある質問
    1. 金融業界はブラック?激務?
    2. 金融はやめとけって聞くけど本当?
    3. なぜ退職したの?
  12. まとめ

金融業界とは

ここで解説する金融業界とは、銀行、証券会社、保険会社、クレジット会社・信販会社などの金融に関わる業界のことを指します。

金融機関は個人や企業が資金を決済、借入、投資するために必要不可欠な存在。経済の健全な発展を支える重要な役割を果たしています。

マコ
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まずは金融業界の特徴について解説します。

金融業界の特徴とその機能

金融機関は資金の供給者と需要者をつなぐサービスを提供します。

マコ
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預金と融資が代表的ですね。

また、金融業界はリスク管理としても機能し、保険やデリバティブなどを通じて個人や企業に起こりうるリスクをカバーします。

経済全体の安定性を維持し、経済成長を促進することが金融機関の重要な役割です。

機能①|資金の管理・保管

銀行などの金融機関では、預金を預かり、安全に管理します。また、個人や企業の大切な資金を守る重要な役割です。

主な預金の種類
普通預金・・・自由に出し入れできる預金
当座預金・・・小切手や手形の決済など事業者が利用する預金
定期預金・・・普通預金より高金利な預金

機能②|融資・ローンの提供

銀行などの金融機関では、お金が必要な個人や企業に融資を行い、必要な資金を提供します。住宅を購入したり、事業を拡大したりすることが可能になります。

主な融資の種類
事業融資・・・企業向け融資でプロパー融資や保証協会融資など多岐にわたる
住宅ローン・・・住宅購入のための融資で他にリフォームや借換資金に利用される場合も
自動車ローン・・・自動車購入のための融資
教育ローン・・・子供の大学入学資金などに使われる融資

機能③|資産運用のサポート

証券会社などの金融機関では、顧客が資産を増やすために株式や債券、投資信託などの金融商品を提供。

こうした金融商品を利用することで、資金を効率的に運用し、資産を増やすことができます。

主な金融商品の種類
株式・・・企業の業績で変動する証券で配当金が得られる場合もある
債券・・・国や企業が発行する。国債、地方債、社債などが挙げられる
投資信託・・・複数の投資家から集めた資金を専門家が運用する商品
REIT (不動産投資信託)・・・不動産を対象とする金融商品

機能④|リスク管理(保険)

保険会社などの金融機関では、病気や事故、災害などのリスクに備えるための保険商品を提供。

予期しない出来事が起きたときに、経済的な負担を軽減できます

主な保険商品
医療保険・・・入院・手術などの医療費を保証する保険
がん保険・・・がんの診断、入院、手術などの治療に特化した保険
収入保障保険・・・働けなくなった際に家族への収入を保証する保険

機能⑤|決済・送金サービス

クレジットカード会社などの金融機関は、商品やサービスを購入する際に便利な決済手段を提供します。

また、国内外への送金を簡単に行えるサービスもあります。

主な決済サービス
クレジットカード・・・後払いできるカード。分割払いも可能
デビットカード・・・即時で銀行口座から引き落としできるカード
電子マネー・・・交通系ICカードが代表例
インターネットバンキング・・・オンラインで口座管理が可能

金融業界の業態の基礎知識

金融業界には、銀行、証券会社、保険会社、クレジット会社・信販会社など、さまざまな業態が存在します。

ここでは各業態について詳しく解説します。

業態①|銀行

銀行は、預金と貸付を主な業務とする金融機関です。個人や企業から資金を預かり、融資することで利益を得ています。

銀行の中でも、規模などに応じて以下のように分類されます。

  • 都市銀行(メガバンク)・・・国内外に広範かつ大規模な金融サービスを提供する銀行
  • 地方銀行・・・地域密着型サービスを提供する銀行
  • ネット銀行・・・店舗を持たないインターネット専業の銀行
  • 信託銀行・・・資産管理や相続対策など信託業務に特化したサービスを提供する銀行

代表的な銀行は以下のとおりです。

代表的な銀行
都市銀行・・・三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行
地方銀行・・・横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行
ネット銀行・・・楽天銀行、住信SBIネット銀行
信託銀行・・・三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行
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最近はネット銀行の台頭が目ざましいです。

業態②|証券会社

証券会社は、株式や債券などの証券の売買を仲介、投資信託の販売を行います。また、投資家に市場のリサーチ結果を提供、投資戦略のアドバイスも重要な業務です。

代表的な証券会社は以下のとおりです。

代表的な証券会社
野村證券(野村ホールディングス)
大和証券(大和証券グループ)
SMBC日興証券(三井住友フィナンシャルグループ)
みずほ証券(みずほフィナンシャルグループ)
三菱UFJ証券ホールディングス(三菱UFJフィナンシャルグループ)

また、最近では以下のようなネット証券も台頭してきています。

代表的なネット証券会社
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
auカブコム証券
松井証券
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手数料の安いネット証券は既存の証券会社にとって脅威かもしれません。

業態③|保険会社

保険会社は、生命保険や損害保険などを提供し、個人や企業のリスクを軽減する役割を果たしています。日本の主要な生命保険会社は以下のとおりです。

代表的な生命保険会社
日本生命保険相互会社
第一生命保険株式会社
明治安田生命保険株式会社
住友生命保険相互会社
アフラック

生命保険会社は、人々が将来のリスクに備えるための保険を提供する企業です。

主なリスクは、死亡、病気、事故によるケガなどあり、契約者が保険料を支払うことで、将来の経済的な負担を軽減します。

代表的な損害保険会社
東京海上日動火災保険株式会社
損保ジャパン株式会社
三井住友海上火災保険株式会社
AIG損害保険株式会社
チューリッヒ保険会社

損害保険会社は、個人や企業が日常生活やビジネスで遭遇するリスクに備えるための保険を提供する企業です。

たとえば、交通事故や火災、自然災害などの予期しない出来事が発生した場合、損害保険会社が契約者に保険金を支払って、経済的な損失を補填します。

業態④|クレジット会社

クレジット会社・信販会社は、個人や企業に対して貸付を行い利息を得る事業を行っています。

代表的なクレジット会社は以下のとおりです。

代表的なクレジット会社
三菱UFJニコス株式会社
三井住友カード株式会社
楽天カード株式会社
株式会社ジェーシービー(JCB)
株式会社クレディセゾン
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銀行とは異なり貸金業法の規制の対象となります。

金融業界の仕事内容

金融業界の仕事内容は預金や融資商品の勧誘、資金の運用、リスク管理など多岐にわたります。

金融業界での業務は顧客の金融に関するニーズを満たすだけでなく、経済全体の安定化や発展にも寄与しています。

銀行の仕事内容

銀行の仕事内容は、顧客の預金の管理、融資の審査、資金決済などが主な業務です。企業向けの融資、資産運用サービスなども提供しています。

銀行の業務は、個人顧客から大企業まで幅広い顧客の金融ニーズへの対応を求められる場合が多いです。

銀行の仕事内容
顧客の預金管理
融資の審査
資金決済
両替、ATMや貸金庫の管理
投資信託・保険商品の勧誘
業務に関わる事務処理

証券会社の仕事内容

証券会社の仕事内容は、株式や債券などの証券の売買を仲介したり、企業の公開(IPO)を支援したりすることが主な業務です。

また、投資信託や投資顧問サービスを提供し、顧客の資産運用をサポートします。

マーケットリサーチやデータ分析を行い、経済状況や市場動向の情報を元にした投資戦略の提案も重要な業務となります。

証券会社の業務は、顧客の投資に関するニーズを満たすだけでなく、企業の資金調達や経済全体の活性化にも寄与しています。

証券会社の仕事内容
株式や債券などの売買
顧客の資産運用をサポート
マーケットのリサーチ

保険会社の仕事内容

保険会社の仕事内容は、生命保険や損害保険などの保険商品の開発、提供、販売が主な業務です。

また、保険加入者からの保険料の収集、保険金の支払い、リスク評価やリスク管理なども重要な業務となります。

保険会社では、保険商品の販売だけでなく、顧客のライフプランに合わせた商品の提案や、アドバイスも実施。個人や企業が直面する可能性のあるリスクから保護し、安心できる社会を支える重要な役割を果たしています。

保険会社の仕事内容
保険商品の販売
保険金の支払
事務処理

クレジット会社・信販会社の仕事内容

クレジット会社・信販会社の仕事内容は、個人や企業への貸付業務が主な業務です。

代表的な例としてはクレジットカードローン、カードローン、リボルビング払いなど。また、ローンの利息を得る事業を行っています。

クレジット審査の際は、借り手の信用情報を評価し、貸付の可否を判断しなければいけません。個人や企業の資金調達の手段を提供し、経済活動を支える重要な役割を果たしています。

クレジット会社の仕事内容
クレジットカードの販売
カードローンの提供
クレジットの審査

金融業界の職種

金融業界では以下のように職種が分かれます。

  • 営業職
  • 事務職
  • 専門職

高度な専門性をもとめられるため、金融業界の仕事はつらいと言われることもあります。

これから金融機関で働きたい人は業務内容を理解して、入社後のギャップを減らすようにしましょう。

≫ 金融業界の仕事はつらいのか

営業職

金融業界の営業職は、金融商品やサービスの提案と販売を主な業務です。

顧客の金融ニーズを把握し、最適な金融商品やサービスを提案します。また、新規の顧客開拓や既存顧客との関係維持も重要な業務となります。

  • 預金や融資の提案
  • 保険商品や投資信託などの金融商品の提案
  • 個人・企業を問わず幅広い顧客

金融商品やサービスに関する知識だけでなく、コミュニケーション能力も必要とされます。

事務職

事務職の仕事内容は、データ入力、書類作成、電話応対など、オフィスワーク全般を担当します。

また、法規制に対応するための業務や、内部監査やコンプライアンス(法令遵守)に関連する業務も重要な役割を果たします。

  • 事務オペレーション、書類の保存管理
  • ATM・両替機などの管理
  • 本部への報告書類作成
  • 融資稟議作成
  • 顧客の提案リスト

会社内部でのコミュニケーション能力も求められます。また、金融業界特有の業務知識も必要となるため、業界の動向や法規制の理解も必要とされます。

専門職

専門職とは、具体的な専門知識や技術を必要とする職種を指します。

たとえば、銀行では総務部・経営企画部・審査部・資金運用部・事務部など本部業務が備わっています。それぞれの部署で専門家が必要です。

他に、アナリスト、リスクマネージャー、ファイナンシャルプランナー、ファンドマネージャーなど業界特有の専門職もあります。

マコ
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入社前に、公式サイトなどで企業の組織図をチェックしておきましょう。

入社当初からこうしたポジションで働けることは稀です。ですから、入社前に組織図をチェックして、入りたい部署の資格を取得するなど人事部へアピールしましょう。

金融業界の将来性が期待できない理由

金融業界は将来性がないと言われることは多いです。

マコ
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安定した職場というイメージが強い銀行。ですが、実際そうでもありません。

私が金融機関で働いている時から「金利が低いし、今はネット銀行の時代だから昔のように儲かることはない。銀行もダメだろう」と言われていました。

しかし、安定した収益が確保できるのはたしか。一般の企業のように倒産する可能性はほぼありません「安定して長く働き続けたい」という人にはおすすめできる業界でもあります。

理由①|市場環境の悪化

金融業界は市場環境の変化に強く影響されます。金利の低下、経済成長の鈍化などが続くと、金融機関の収益環境は厳しくなるでしょう。

また、地方銀行など地域金融機関は、人口減少による地域経済の縮小に直面しています。こうした融資需要の悪化は、金融業界の将来性を悪影響する要因となります。

マコ
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借りる人が少なくなると、金融機関の収益は悪化します。経済の状況の影響を受けやすい点は金融機関の特徴です。

理由②|ネット銀行の台頭

インターネットの普及に伴い、ネット銀行の存在感が増してきています。ネット銀行は、従来の銀行とは違い、店舗を持たずにインターネット上でのみサービスを提供。

代表的なネット銀行
SBI新生銀行
ソニー銀行
auじぶん銀行
GMOあおぞらネット銀行 他多数

ネット銀行は運営コストを大幅に抑えており、高い預金金利・低利なローンを提供。振込手数料なども低く設定。また、24時間365日利用可能で、場所を選ばずに銀行取引ができる利便性も高いです。

マコ
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もはや対面型の銀行を選ぶ理由が見当たりません。

若年層を中心に顧客が従来の銀行からネット銀行へと移行しています。このような動きは、従来の金融機関にとって大きな脅威となっています。

理由③|新たな決済方法

最近では、キャッシュレス決済やデジタル通貨の普及に伴い、新たな決済方法が増加。従来の銀行システムに依存しないため、今後、銀行預金に対する世間の考え方は大きく変化するでしょう。

マコ
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銀行の重要な任務である為替決済が手軽にできるという環境は脅威だと思います。

理由④|消費者の金融リテラシーの向上

近年、消費者の金融リテラシー、金融に関する知識や理解が向上しています。

マコ
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最近では高校で金融教育が必修化されましたね。

インターネットの普及により、金融商品やサービスについての情報を手軽に入手できるようになり、消費者自身が金融商品を選択し、管理することが容易になりました。

金融機関のアドバイザーに頼ることなく、自分自身で資産運用を行う消費者が増えています。金融機関にとっては、これまでのように商品を押し売りするだけでなく、消費者のニーズに合わせた提案やアドバイスが求められるようになり、業務の難易度が増します

また、消費者の金融リテラシーの向上は、新たな金融商品やサービスの開発、既存商品の改良を迫る要因ともなり、金融業界全体の変革を促しています。

マコ
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銀行にとっては営業の難易度がアップ。しかし、金融リテラシーの向上は社会全体にとっていいことだと思います。

金融業界で働くのが向いている人・向いていない人

「デメリットや収益環境が厳しいのは分かった。それでも金融業界で働きたい」と感じた人に、向いている人・向いていない人を解説します。

向いている人
向いていない人
  • メンタル強い
  • 事務スキルが高い
  • コミュニケーション能力高い
  • 生活の安定重視
  • 体力を使う営業が苦手
  • 試験勉強をしたくない
  • メンタル弱い
  • 若いうちに高年収を目指す
  • 様々な業務を経験したい

向いている人①|メンタル強い

金融業界はストレスが多い環境であるため、メンタルが強い人に向いています。厳しいノルマをクリアするためには、プレッシャーに強く、困難な状況でも冷静に判断できる能力が必要。

また、顧客からのクレーム対応や、詰め文化に耐えるには、精神的に強い人でなければなりません。働くことがストレスにならない、またはストレスを上手にコントロールできる人が、金融業界に向いています。

マコ
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ストレス耐性のある人でないと厳しいでしょう。

向いている人②|事務スキルが高い

金融業界では事務作業。具体的には伝票・書類の記載、端末オペ(通帳記帳などを操作する事務)など、事務作業が中心です。

また、コンプライアンスを遵守しながら、正確かつスピーディーに業務を遂行する能力も求められます。このため、事務スキルが高い人、細部にまで注意を払って作業ができる人が向いている仕事です。

マコ
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新人時代にオペミス(事務ミス)の多かった私ですが、業務に慣れればある程度はミスは減りました。慣れるまでが大変です。

向いている人③|コミュニケーション能力高い

金融業界での業務は、顧客との対話や部門間の調整など、多くのコミュニケーションが求められます。特に、営業職や顧客対応する窓口業務では、顧客のニーズを理解し、適切な商品やサービスを提案する能力が必要です。

社内でのコミュニケーションも重要で、他部門との連携や上司への報告など、スムーズなコミュニケーションが業務の効率化につながります。そのため、人とのコミュニケーションを得意とする人が向いています。

向いている人④|生活の安定を重視

金融機関は給与が安定しているため、生活の安定を重視する人に適しています。また、金融業界は大企業が多く、福利厚生も充実しています。

プライベートを重視する人にとって金融業界での仕事は魅力的な選択肢となり得ます。しかし、その一方で、厳しいノルマや長時間労働、転勤などがあるため、自分自身のライフスタイルや価値観に合っているかどうかをよく考える必要があります。

マコ
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金融業界ならワークライフバランスが良いと、一概には言えません

向いていない人①|体力を使う営業が苦手

金融業界では、営業活動が一部の職種で必要となります。特に、訪問営業などでは一日に多くの場所を訪れるため、体力を必要とします。

また、顧客の要望に応じて夜遅くまで営業活動を行うこともあります。そのため、体力的な負荷が苦手な人や、定時で帰りたいという人にとっては、金融業界での仕事は適していないかもしれません。

向いていない人②|試験勉強をしたくない

金融業界では、多くの資格試験を受けることが求められます。これらの試験は、専門知識を証明するために必要であり、昇進や給与アップに直接影響します。そのため、試験勉強をしたくない人にとっては、金融業界での仕事は適していないかもしれません。

特に、仕事と並行して試験勉強をするのは大変であり、プライベートの時間を削ることになります。このような状況がストレスに感じる人は、他の業界での就職や転職を検討することをおすすめします。

≫ 金融業界のおすすめ資格まとめ

向いていない人③|メンタル弱い

金融業界は、厳しいノルマや詰め文化、長時間労働など、メンタルに大きな負荷がかかる場面が多いです。また、顧客対応やクレーム対応、試験勉強など、ストレスを感じるシチュエーションも多く存在します。

そのため、メンタルが弱い人、ストレスに弱い人にとっては、金融業界での仕事は適していないかもしれません。

向いていない人④|若いうちに高年収を目指す

金融業界では、経験年数に応じて給与が決まる場合が多いです。そのため、若いうちから非常に高い年収を目指す場合、金融業界が必ずしも最適な選択とは限りません。

特に、業績に直結した報酬制度やインセンティブ制度がある企業では、結果を出すためのプレッシャーが高くなります。

そのため、若いうちに高年収を得ることを最優先に考える人は、自分のスキルや適性、キャリアプランを考慮した上で就職や転職を検討することをおすすめします。

マコ
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金融業界でも完全歩合制の保険営業や証券会社の営業なら若いうちから高年収を目指せます。ただ、激務であることは覚悟しておきましょう。

向いていない人⑤|様々な業務を経験したい

金融業界では、一般的には特定の職種や業務に特化して経験を積むことが求められます。そのため、様々な業務を経験したい、多角的なスキルを身につけたいと考えている人にとっては、金融業界での仕事は必ずしも適していないかもしれません。

若いうちから多くの業務経験を積むことで、将来的に自分のキャリアパスを広げたいと考えている人は、他の業界での就職や転職を検討することをおすすめします。

ここまでお読みいただいて「金融業界で働いてみたい!」と感じた人は、次の記事を参考におすすめ転職エージェントを選んでください。

金融業界に必要なスキル

金融業界で働くために必要なスキルをまとめました。

これから金融業界で働こうと考えている人は参考にしてください。

  • 数値分析スキル
  • 市場分析スキル
  • コミュニケーション能力
  • 専門知識
  • ITスキル

数値分析スキル

金融業界では、投資戦略の策定や金融商品の価格設定、リスク評価など、多くの業務が数値分析に基づいています。

数学的な理解力や統計的な分析能力が求められます。

マコ
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朝礼では毎日預金と融資の残高が読み上げられるなど、常に数字を意識して仕事します。

市場分析スキル

金融市場の動向を理解し、情報収集し投資戦略を策定したり、新たな金融商品を開発したりするためには、市場分析スキルが必要です。

マコ
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金融業界で働くなら、日経新聞や雑誌など最新の経済情報を把握しないといけません。

コミュニケーション能力

金融業界では、顧客とのやりとりが多いため、高いコミュニケーションスキルが求められます。

また、チームで仕事を進めることも多いため、チームワークを円滑に進めるためのコミュニケーション能力も必要です。

専門知識

金融商品やサービス、金融市場の動向、法規制など、金融業界の専門知識が必要です。

顧客へのアドバイスや金融商品の開発、リスク管理などの業務に活かされます。

ITスキル

フィンテックの進化により、金融業界でもITスキルが求められるようになっています。

データ分析やAIを利用したサービス開発などに必要なITスキルを持つことは、金融業界でのキャリアアップに有利です。

ITパスポートをはじめとするスキルについて、姉妹サイト「合格ITパスポート」で詳しく解説しています。

≫ 合格ITパスポート(外部サイト)

金融業界で役立つ資格

金融機関では昇格・昇進の要件に資格取得を義務付けられる場合もあります。

しかし、入社時に必須の資格は少ないです。入社してから自分のキャリアに必要な資格を選び勉強しましょう。

「どうしても事前に資格を取得してライバルに差をつけたい!」という人には下記の資格がおすすめです。

保険募集人資格
保険募集人資格は、生命保険の販売や相談に関わる職種で必要となる資格。
保険商品の法令や顧客の相談対応などの知識が問われる試験です。
証券外務員資格
証券外務員は金融業界で働く上でほぼ必須の資格。
金融商品の勧誘・販売に必要で、会社からの指示で受験するケースが大半。試験はCBTで任意の日時に受験可能で、合格後は一生有効です。
ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
FP(ファイナンシャルプランナー)技能士は、金融商品の知識だけでなく、税法や不動産など幅広い知識が問われる国家資格です。
3級から1級まであり、商品の販売に携わる以上2級は取得しておきたいところです。

上記の資格は金融業界への就職に必須ではない場合が多いです。ただ、これから金融業界へ進もうと考えている人は学習して損のない資格です。

マコ
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資格取得に関心のある人は下記の記事を参考にしてください。

≫ おすすめ金融資格ランキング

金融業界へ転職するには

金融業界への転職を考えているなら、以下のステップを踏みましょう。

  1. 自己分析をする
  2. 業界研究をする
  3. 必要な資格を取得する
  4. 金融業界で働く人から情報収集する
  5. 転職エージェントに応募する
  6. 履歴書・職務経歴書を作成する
  7. 面接を受ける

①自己分析をする

まず、自分自身のスキルや経験、興味や目標を理解することが重要です。

どのような職種や業務が自分に合っているのか、どのようなキャリアパスを目指すべきなのかを明確にしましょう。

②業界研究をする

金融業界は非常に広範で多様なため、具体的な業界や職種、企業について深く調査することが重要です。

どのような環境で働きたいのか、どのような業務を行いたいのか、どのようなキャリアを追求したいのかを具体的にイメージしておきましょう。

③必要な資格を取得する

金融業界には、特定のスキルや知識、資格が求められることが多いです。そのため、転職を目指す職種や業務に必要なスキルや資格を習得することが重要です。

④金融業界で働く人から情報収集する

金融業界の人々とつながることで、業界の最新の動向や求人情報、価値あるアドバイスを得ることができます。

⑤転職エージェントに登録する

転職エージェントを利用することで、自分では悩む求人情報や、自分に合った職場を効率的に見つけることができます。

エージェントが自分に向いて求人を探すため、時間と労力を節約でき、仕事を続けながらでも転職活動を進めやすくなります。

≫ 金融に強いおすすめ転職エージェント

⑥履歴書・職務経歴書を作成する

自分のスキルや経験、目標を明確に伝えるための履歴書と職務経歴書を作成し、求人に応募します。

面接では、自分自身のスキルや経験、目標を具体的に話し、自分がその職務に適している理由を説明します。

金融業界は専門的な知識が問われます。転職エージェントのサポートも借りて、キャリアアップに繋げましょう。

≫ 金融業界に強い転職エージェント

金融業界の情報を集める方法

金融業界の情報を集めるためには、以下の方法が有効です。

業界専門のニュースサイトや雑誌を読む
金融業界の専門雑誌やニュースサイトは、業界の最新情報や動向、専門的な知識を提供しています。これらのメディアを定期的にチェックすることで、業界の最新情報を得ることができます。
業界セミナーやイベントに参加する
金融業界のセミナーやイベントは、業界の専門家から直接情報を得る絶好の機会です。また、参加者との交流を通じて、新たな情報や視点を得ることも可能です。
ソーシャルメディアを利用する
LinkedInやX(Twitter)などのソーシャルメディアは、金融業界の専門家や企業の最新情報を迅速に得ることができるツールです。これらのプラットフォームで専門家や企業をフォローすることで、業界の最新情報を直接得ることができます。
業界組織や協会のウェブサイトをチェックする
金融業界の組織や協会のウェブサイトには、業界のレポートや研究、統計データなどが公開されています。これらの情報は、業界の傾向や将来性を理解するのに役立ちます。
書籍を読む
金融業界や経済に関する書籍は、深い理解を得るための有効な手段です。特に、金融市場の動きや金融商品の仕組み、金融政策などについて理解を深めることができます。

幅広い情報源から金融業界の情報を集めることが重要です。そして、情報を収集するだけでなく、それを自分の知識として吸収し、意見や視点を形成することが求められます。

金融業界のよくある質問

金融業界はブラック?激務?

金融業業界が激務かどうかは部署によります。

17時に退社できる部署もあれば、20時まで残業が必要な部署もあります。

マコ
マコ

給料はほぼ横並びなのに。不公平を感じる時も多いです。

金融はやめとけって聞くけど本当?

私は金融業界で働くことはおすすめしません。詰められることも多く、ノルマも多い上に専門性も身に付くケースは少ないです。

上記のようなデメリットを分かった上で「それでも金融業界で働きたい」という人のために当ブログは情報発信します。

≫ 金融業界はやめとけ

なぜ退職したの?

私が退職した理由は会社に将来性を見出せなかったからです。

≫ 金融機関を退職した実体験

まとめ

金融業界の仕事内容は多岐にわたります。多くの人にとって重要なお金を扱う仕事のため、責任を持って業務をしなければいけません。

ですから「安定していそうだから」「年収が高いから」などという理由で働くことはおすすめしません。

それでも、金融業界を目指したいという人は、業務内容について知り、自分の価値観に合っているかチェックしましょう。

サイト運営者
マコ
マコ
証券外務員一種・二種・内部管理責任者資格取得者
金融機関に12年勤務。証券外務員一種・二種、内部管理責任者資格の他にAFPやFP2級技能士なども保有。
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