転職で年収が上がりすぎて怖い?給料アップしてもブラック労働は嫌|年収100万円アップした筆者が解説
- 転職したら本当に年収アップできるって本当?
- 年収が高いってことは激務?
転職で年収が上がるのは珍しいことではありません。むしろ、スキルや経験がマッチすれば、正当に評価されている証拠でもあります。
とはいえ、あまりに大きな年収アップを提示されると裏があるのでは?と警戒してしまうかもしれません。
この記事では、実際に年収100万円以上アップした筆者の経験をもとに解説します。
年収はアップしましたが、労働時間は前職とほぼ変わりません。
- 年収アップ=激務は嘘
- ブラック労働を見抜くための具体的なチェックポイント
【3選】年収アップの転職が怖いと感じる理由
「転職で年収アップのオファーをもらったけど、逆に不安になった」
そんな気持ちを抱えていませんか?
転職によって年収が大幅に上がる機会は多いです。ですが「本当に年収アップできるのかな?」と、不安に感じるかもしれません。
ここでは、多くの転職希望者が感じる「年収アップの転職が怖い理由」を3つに絞って解説します。
実は激務なのではないかと疑ってしまう
転職市場では「年収アップ=激務・長時間労働」というイメージが根強くあります。
- 「年収100万円アップってことは、仕事量も2倍じゃないの?」
- 「責任が重くなって、休めないんじゃないか?」
こうした不安はもっともです。
実際、年収が高い企業の中にはハイプレッシャー環境や成果主義が強く求められる企業もあります。
しかし一方で、生産性が高く効率的な企業だからこそ高年収を実現しているケースもあるため、先入観だけで判断するのはNGです。
待遇が良すぎて警戒するから
年収が前職より大幅に高いと「どうしてこんなに年収が高いのかな?」と、つい裏を疑ってしまう人もいます。
特に以下のようなケースでは不安を感じやすいです。
- スカウトやオファーが突然届いた
- 求人広告に”年収〇〇万円確約”など強い訴求がある
- 面接で条件提示が早すぎる
こうした場合は、なぜ高年収なのか、その理由を納得できるまで確認することが大切です。人材不足や即戦力ニーズなど、明確な背景があるなら安心材料になります。
期待に応えられなかったら
「こんなに年収もらってるのに成果が出せなかったらどうしよう…」
「前職よりも評価がシビアなのでは?」
上記のような自己評価や周囲からの期待に対するプレッシャーが、怖さの原因になっているケースも多いようです。
特に中途採用では即戦力が求められるため、「入社初日から結果を出さなければ」と感じる人も少なくありません。
ただし、実際の職場では即戦力を求める企業ばかりではなく、段階的に成長するための支援体制が整っている会社も多いです。
事前に面接や求人票で「どんな役割を期待されているか」をしっかり確認しておくと、過度な不安を防げます。
【実体験】年収アップ転職のリアルな事例
私は36歳で転職し、年収が約100万円アップ(450万円→550万円)しました。
項目 | 転職前 | 転職後 |
---|---|---|
年収 | 約450万円 | 約550万円 |
残業時間(繁忙期) | 月40時間程度 | 月50時間以上 |
人間関係 | ギスギス&上下関係強め | チームワーク重視・対等 |
私の場合、労働時間は増えました。ただ「上司から詰められない」
このように、高年収=ブラックという構図は、必ずしも正しくないということが実感としてわかりました。
年収が高くても安心な職場の見極め方
年収の高い求人を見ると魅力的に感じる一方で「激務なんじゃないの?」という不安に感じてしまいますよね。
以下では「年収は高いけれど安心して働ける職場」を見抜くための具体的なチェックポイントを紹介します。
年収アップの根拠があるか
年収が高くても安心な職場には、必ずと言っていいほど「高年収の理由」が明確に存在します。
- 高付加価値のサービスを展開していて利益率が高い
- 業界内でトップシェアを持っていて財務が安定している
- 業務効率がよく、少人数でも高成果を上げられる体制がある
このような理由で「高年収を実現している」のなら、安心して飛び込めます。
逆に、「とにかく人が足りないから年収で釣っている」ような会社は要注意です。
労働時間・残業実態を確認する
どれだけ年収が高くても、毎日終電、休日出勤が常態化していたら本末転倒です。
高年収でも安心な職場は、「生産性の高い働き方」が浸透しており、無駄な残業を良しとしません。
チェックポイント
- 「月の平均残業時間」「残業代の支払い有無」が明記されているか
- 面接で「月残業〇〇時間くらい」と具体的に答えてくれるか
- 社員の口コミ(OpenWork、転職会議など)で実態をチェック
人間関係や社風の透明度を重視する
給与面ばかりに目を奪われると、人間関係のギスギスさや、ハラスメント体質を見落としがちです。
逆に、安心して働ける職場は「社風・人間関係」に透明性があります。
たとえば、
- 面接で役員や現場社員と会わせてくれる
- 口コミサイトでも人間関係についてのトラブルが少ない
- 面接時に職場の雰囲気や働き方を正直に伝えてくれる
こうした企業は、給与以外の面でも社員満足度が高く、長く働ける可能性が高いです。
昇給や評価制度が明確か確認する
年収が高い=初年度だけ高くて、その後下がる・上がらないというケースもあります。
安心して働ける職場は、昇給・評価制度も整っており、「努力が報われる構造」があります。
注意点|面接時に年収や労働環境について質問しすぎない
転職活動では、年収や労働環境の確認は非常に重要です。ただし、面接の場で質問しすぎると「条件ばかり気にしている人」という印象を与えてしまい、評価が下がる可能性があります。
特に注意したいのが、以下のような聞き方です。
- 「残業はありますか?」「毎日定時に帰れますか?」
- 「年収はどのくらいになりますか?」「昇給は何%ですか?」
- 「福利厚生ってどのくらい使えますか?」
これらを面接の序盤から連発してしまうと、「待遇しか見ていないのでは?」と誤解されかねません。本来、面接は”自分が会社にどのように貢献できるか”を伝える場です。条件面の確認は大切ですが、バランスを取る必要があります。
効果的な聞き方のコツ
- 終盤にさりげなく確認する:「本日いろいろとお話を伺えたので、もし差し支えなければ…」という前置きで柔らかく聞く
- 志望動機や業務理解を伝えたあとに確認する:「自分としてはこのように貢献できると思うのですが、実際の働き方についてもう少し伺ってもよいですか?」と前向きな文脈で質問する
- エージェントを活用する:条件交渉や詳細確認は転職エージェントに任せるのも賢い選択です
年収や労働環境の確認は必要不可欠ですが、聞き方・タイミング・順序を工夫するだけで面接官の印象は大きく変わります。不安な方は、事前に質問内容をメモにまとめておくのも有効です。
年収だけで判断せず、「安心できるか」に目を向けよう
高年収求人には魅力がある一方で、不安を感じるのは当然のことです。
しかし、「なぜ高年収なのか?」「職場環境は健全か?」を見極めていけば、好条件でかつ安心して働ける職場に出会える可能性は高まります。
転職は、人生を大きく左右する大切な選択。
焦らず、事前に情報を集めて、納得のいく転職を実現してください。