文系大学生におすすめ資格ランキング｜就活で有利になるのはどれ？【経済学部出身の筆者が解説】

文系の大学生が就職活動を有利に進めるためには、資格の取得が大きな武器になります。特に、経済学部や商学部で学ぶ内容と関連性の高い資格を持っていると、履歴書や面接でのアピール材料になり、企業からの評価も高まります。しかし、数ある資格の中からどれを選べばよいのか迷うことも多いでしょう。

本記事では、経済学部出身の筆者が、文系大学生におすすめの資格をランキング形式で紹介します。それぞれの資格の特徴や就職への有用性、難易度について詳しく解説するので、自分に合った資格を見つける参考にしてください。

【文系大学生におすすめの資格ランキング】

1位：日商簿記2級｜経理・財務職はもちろん、営業職にも役立つ資格

資格の概要

日商簿記は、会計や経理の基礎知識を身につけられる資格です。企業の経営活動を数値で理解する力が養われるため、経理・財務職だけでなく、営業職や企画職にも役立ちます。特に2級以上を取得すると、履歴書でのアピール度が高まり、金融機関やメーカー、商社など幅広い業界で評価されるでしょう。

難易度

3級は比較的易しいですが、2級は合格率がやや難しく、しっかりとした学習が必要です。大学の講義で簿記を学んでいる場合は、独学でも十分合格を狙えます。

おすすめの就職先

・銀行、証券会社、保険会社などの金融機関

・メーカーや商社の経理・財務部門

・会計事務所や税理士法人

2位：ファイナンシャル・プランナー（FP2級）｜お金の知識を武器にできる

資格の概要

FP資格は、資産運用や保険、年金、税金などの幅広い金融知識を学べる資格です。特に、金融業界や保険業界を志望する学生には強い武器になります。一般のビジネスパーソンにとっても役立つ知識が多いため、就職活動だけでなく、社会人になってからも活用できます。

難易度

3級は比較的簡単で、2級から本格的な知識が問われます。2級を取得するためには、実務経験が必要ですが、AFP認定研修を受講すれば受験資格を得ることが可能です。

おすすめの就職先

・銀行、証券会社、保険会社

・コンサルティング業界

・不動産業界

3位：TOEIC｜英語力を証明するならスコア700以上を目指そう

資格の概要

TOEICは、英語のリスニング・リーディング能力を測る試験で、多くの企業が採用時に参考にしています。グローバル企業や外資系企業では特に重要視され、700点以上のスコアがあると、英語力をアピールしやすくなります。

難易度

大学の英語の授業を活用しながら学習すれば、半年〜1年の勉強で700点以上を狙うことも可能です。特に、英文会計や国際経済を学んでいる経済学部の学生は、ビジネス英語を身につけることで就職活動が有利になります。

おすすめの就職先

・商社、メーカーの海外営業部門

・外資系企業

・金融機関の国際部門

4位：宅地建物取引士（宅建）｜不動産業界志望なら必須級の資格

資格の概要

宅建は、不動産取引に関する専門知識を証明する資格です。不動産業界では取得が強く推奨され、営業職でも宅建を持っていると評価が高まります。また、不動産以外の業界でも、法務や契約に関する知識が活かせるため、法律に強い文系学生にはおすすめの資格です。

難易度

合格率は約15〜17％で、しっかりと勉強すれば大学在学中に取得可能です。法律の学習が初めてでも、市販のテキストや講座を活用すれば独学で合格を目指せます。

おすすめの就職先

・不動産会社の営業・管理職

・銀行の住宅ローン部門

・デベロッパー

5位：証券外務員｜金融業界の登竜門資格

資格の概要

証券外務員資格は、証券会社や銀行の投資商品を扱う部署で必要となる資格です。証券業界を志望する学生にとっては、持っていると面接での評価が上がる可能性があります。また、銀行のリテール営業職でも役立つため、金融業界全般に強みを持てる資格です。

難易度

基本的な金融知識があれば、短期間の学習で取得可能です。証券会社に入社すると必ず取得する資格なので、先んじて取得しておくとアドバンテージになります。

おすすめの就職先

・証券会社の営業・アナリスト職

・銀行の資産運用部門

・投資信託会社

文系大学生におすすめの資格は、就職活動でのアピール度や実務での有用性を考慮すると、まだいくつかあります。以下の資格も検討すると、より幅広い選択肢が見えてくるでしょう。

6位：ITパスポート｜ビジネスパーソンの必須スキル「ITリテラシー」を証明

資格の概要

ITパスポートは、経済産業省が認定する国家資格で、情報技術やIT戦略、セキュリティなどの基礎知識を問う試験です。DX（デジタルトランスフォーメーション）が進む現代では、ITの知識が求められる場面が増えており、文系出身でもITリテラシーを証明できる資格として注目されています。

難易度

合格率は50％前後で、基本的なITの知識を身につければ独学でも取得可能です。就活時に「ITにも理解がある」ことをアピールできるため、営業職や総合職でも評価されやすくなります。

おすすめの就職先

・IT業界の営業・マーケティング職

・メーカー・商社のDX推進部門

・金融業界のシステム企画部門

7位：公務員試験｜安定志向の学生に最適な選択肢

資格の概要

公務員試験は、地方公務員や国家公務員として働くための登竜門となる試験です。筆記試験だけでなく、面接や論文試験もあるため、長期的な計画を立てて対策する必要があります。特に、経済学部や商学部の学生は、経済学や財政学の科目が試験範囲に含まれるため、大学の勉強と並行して対策しやすいのが特徴です。

難易度

倍率は高いものの、しっかりと対策をすれば合格の可能性は十分にあります。大学3年の夏頃から本格的に勉強を始めるのが一般的です。

おすすめの就職先

・地方自治体（市役所・県庁など）

・財務省、経済産業省などの国家公務員

・税務署や国税庁の職員

8位：中小企業診断士｜ビジネスコンサルタントを目指すなら最適

資格の概要

中小企業診断士は、企業の経営戦略や財務、マーケティングなど幅広いビジネス知識を問われる資格です。経営コンサルタントとして独立を目指す人だけでなく、一般企業の経営企画部門やコンサルティングファームを志望する学生にもおすすめです。

難易度

合格率は1次試験・2次試験を合わせると約5％と難関ですが、経済学や財務の知識がある経済学部の学生には比較的馴染みやすい内容です。

おすすめの就職先

・コンサルティングファーム

・経営企画部門のある大手企業

・地方銀行や信用金庫の法人営業

9位：秘書検定｜ビジネスマナーを学び、社会人としての基礎を固める

資格の概要

秘書検定は、社会人としてのマナーやビジネススキルを問う資格です。企業の受付や事務職を目指す学生だけでなく、営業職や総合職でも「社会人基礎力」をアピールできる点が魅力です。

難易度

3級は比較的簡単で、2級以上になるとより実践的なビジネスマナーやコミュニケーション能力が問われます。文系学生にとっては、比較的取得しやすい資格のひとつです。

おすすめの就職先

・一般企業の事務職・総務職

・金融機関の受付・秘書職

・商社・メーカーの営業サポート

10位：マイクロソフトオフィススペシャリスト（MOS）｜Excel・Wordの実務スキルを証明

資格の概要

MOS（マイクロソフト オフィス スペシャリスト）は、ExcelやWordの実務スキルを証明できる資格です。特に、Excelの関数やデータ分析スキルは、事務職だけでなく営業職やマーケティング職でも活かせるため、社会人になる前に取得しておくと役立ちます。

難易度

基本レベルであれば短期間の学習で合格可能です。MOSの上級レベル（エキスパート）を取得すると、より高度なスキルをアピールできます。

おすすめの就職先

・事務職・経理職

・営業職・マーケティング職

・IT企業のバックオフィス

まとめ：文系大学生は資格を活かして市場価値を高めよう

文系大学生が就活を有利に進めるためには、資格を取得して専門性やスキルを証明することが重要です。特に、経済学部の学生であれば、簿記やFP、証券外務員などの金融系資格が強い武器になります。さらに、公務員試験やITパスポート、中小企業診断士など、将来のキャリアに応じた資格を取得すれば、より幅広い選択肢が広がるでしょう。

就活前に自分の志望業界やキャリアの方向性を考え、最適な資格を選んで学習を始めましょう。

マコ

証券外務員一種・二種・内部管理責任者資格取得者

LINE

金融機関に12年勤務。証券外務員一種・二種、内部管理責任者資格の他にAFPやFP2級技能士なども保有。