【体験談】信用金庫からのおすすめの転職先は?他業界への転職経験者が解説
- 信用金庫で働いているけれど年収が低い
- 顧客のためにならない商品が多すぎて嫌だ
- ノルマが厳しすぎてついていけない
信用金庫で働いていた頃ずっと悩んでいました。
「毎日しんどい。この状況がずっと続くのか」と考えますが、その度に
- 他の企業で自分を雇ってくれるだろうか?
- 今のままでも定年まで働けばそこそこの生活ができる
と、思い直していました。
その後36歳で他業界に転職することになります。
転職後は
- 営業なのにノルマで詰められることがほぼない
- ミスしても事務ミス報告書が不要
- 職場環境が良くなり年収もアップ
と、いいことづくめです。
地元の優良企業に転職でき、満足しています。
ただ、経験が活かせる金融業界や経理の職種に就きたかったです。
なんで金融や経理の仕事に転職できなかったの?
年齢が35歳を超えており、未経験での求人が少なかったからです。あとは私の力不足ですね。
本記事を読んでいる皆さんには同じような失敗をしてほしくありません。
信用金庫で働き続けることに疑問を感じている人は早めの転職をおすすめします。
信用金庫からの転職は金融特化の転職エージェントに相談するのがおすすめ。
僕は金融業界に転職するつもりはないんだけど?
そういう人こそ金融業界を知り尽くした業界特化の転職エージェントに相談してみましょう。ノルマが厳しくないなど、信用金庫とは違う働き方ができるかもしれません。
おすすめの金融特化の転職エージェントはヤマトヒューマンキャピタル。
ヤマトヒューマンキャピタルへ相談する
エージェントに相談して転職に対する方向性を固めましょう。
相談して「紹介できる求人がない」って言われない?
求人がない可能性はあります。その場合は今が恵まれた職場ということなので、スキルアップして自分の市場価値を高めましょう。
信用金庫からおすすめの転職先
信用金庫からの転職はどこがおすすめ?
転職の軸によって異なります。
- ワークライフバランス→公務員や事業会社の経理職
- 年収アップ→金融業界(銀行・保険会社・証券会社)
- やりがい→コンサル業界
などです。
以下で詳しく解説します。
事業会社の経理職|事務仕事が好きな人
事務系の仕事が好きな人には、事業会社の経理職はおすすめです。信用金庫で培った財務や会計の知識が活かせて、簿記やFPのs資格が活かせます。経理の道を極めるプロフェッショナルとして、キャリアアップも可能で、どの企業でも必要とされる人材になれます。
また、基本的に営業ノルマが与えられておらず、顧客との接点が少ないため、営業が苦手な人にもおすすめです。
信用金庫の経理にはなるのは難しいの?
経理課や経理主計課がありますが、少数精鋭の狭き門です。また、勘定科目の扱いが通常の簿記と異なる銀行簿記の知識が必要であり、高いレベルが求められるため、若手職員が希望しても配属される可能性は低いでしょう。
コンサル業界|融資が得意で向上心が高い人
向上心が高い人は、信用金庫での融資業務の経験を活かせるコンサル業界への転職がおすすめです。
コンサルと聞くと、英語が堪能な外資系で働くエリート会社員を想像するかもしれません。しかし、中小企業の支援に特化した企業、財務コンサルに特化した企業など信用金庫での勤務経験が活かせる企業もあります。
年収大幅アップも夢じゃない!
ただ、業務量が多く、相当高いスキルが求められるでしょう。「夢のコンサルに転職したけど、ブラック企業だった」と、後悔しないために事前に転職エージェントを利用して、情報収集しておきましょう。
金融業界|金融に苦手意識がなければおすすめ
「今の仕事が嫌いではないけれど、年収が低いのが不満」という人は、金融業界への転職がおすすめです。
これまでのスキル・知識が活かせる金融業界なら年収アップが見込めて、転職後のギャップも減らせます。
具体的な転職先としては、都市銀行や地方銀行、証券会社、保険会社などが挙げられ信用金庫よりも年収アップする可能性は高いでしょう。
公務員|試験対策が必要だが信用金庫よりも安定した職場
信用金庫の将来性に感じている人には公務員への転職がおすすめです。
私の前職でも毎年何名か市役所へ転職する人がいました。商工振興課などに配属されるケースが多いようです。
信用金庫で培った知識や経営者との接遇スキルは、公務員としての業務とも親和性が高いです。
地域のことをよく知る人材として重宝されるでしょう。
【体験談】信用金庫からの転職難易度は高かった
36歳で信用金庫から他業界へ転職した私の経験から言えることは、信用金庫からの転職は想像以上に難しいということです。
特に金融業界以外への転職が困難で、特に30代半ばを過ぎると未経験者枠で応募できる求人が限られてきます。
私は地元企業で経理職を希望していましたが、書類審査で不採用。結局、地元企業の営業職での転職となりました。
専門性が高すぎて他業界でつぶしがきかない
信用金庫の業務は専門性が高すぎて、他業界では応用できないスキルが多いです。
事務OPや稟議作成などは他業界で役に立ちません。
ですから、採用面接でも困ることが多いです。
信用金庫にいる今のうちに汎用性の高いMicrosoft製品(Word、Excel、PowerPoint)やメールマナーなどのスキルを学んでおきましょう。
評価されるスキルは営業と事務
信用金庫経験者が評価されるスキルは、営業力と事務処理能力でしょう。
私の転職活動では、以下のようなスキルが評価されたようです。
- 営業スキル:金融営業を経験したタフなメンタルと顧客折衝能力がある
- 事務処理能力:正確な事務処理ができる
上記2点を中心にアピールするといいでしょう。
希望した経理職は未経験扱い
私が第一希望したのは地元企業での経理職です。
今後のキャリアを築くために経理職に進みたかったです。
融資審査や財務分析の経験があり簿記2級を保有していました。
ただ、信用金庫の勤務経験と資格だけでは「実務経験がない」と判断されたようで、書類選考で落とされることが大半でした。
営業・事務・地元アピールして内定ゲット
最終的に内定をいただいたのは、地元企業の営業職です。
以下の3つをアピールして採用してもらいました。
- 信用金庫での営業経験から顧客折衝能力があること
- 正確な事務処理ができること
- 地地域への愛着があること
最終的に信用金庫で相当程度営業をした経験が評価されたようです。
信用金庫からの転職活動の手順
信用金庫からの転職は、金融業界ならではの経験をどう活かすかがカギになります。ここでは、スムーズに進めるための手順を整理しました。
① 自分のキャリアを棚卸しする
まず、信用金庫での経験を整理しましょう。
営業、融資審査、渉外活動、顧客対応などの業務経験を細かく分析し、担当顧客数、融資獲得件数、融資規模などの数字で示せる実績があればリスト化しておきます。
また、自分の強みだけでなく、やりたくない仕事も明確にしておくことで、転職後のミスマッチを防げます。
② 転職の軸を明確にする
年収アップ、ワークライフバランスの改善、異業種への挑戦など、どのような目的で転職するかによって選ぶべき転職先や応募の方法も変わってきます。
自分が何を優先したいのかをはっきりさせておきましょう。
③ 情報収集をする
転職サイト・エージェントを活用して求人をチェックしましょう。
同業(銀行・証券・保険)だけでなく、異業界(不動産・コンサル・ITなど)も比較するとより多くの選択肢が見えてきます。また、信用金庫出身者の体験談や口コミも参考になるでしょう。
④ 転職エージェントに登録する
金融業界に強いエージェントを利用すると、自分のスキルやキャリアにマッチする求人を紹介してもらいやすく、履歴書や職務経歴書の書類添削や面接対策などのサポートを受けられます。
さらに、一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえる可能性もあるため、転職の選択肢が広がります。
⑤ 応募書類を作成する
職務経歴書作成の際は、「地域密着営業」「融資審査」「コンサルティング営業」などのキーワードを強調し、金融業界特有の専門用語は一般的な表現に言い換えて、異業界の採用担当者にも理解しやすい内容にまとめることが重要です。
⑥ 面接対策をする
面接では、転職理由を「スキルを活かして新しい領域に挑戦したい」など前向きに説明することが大切です。
また、信用金庫ならではの顧客目線の提案力や誠実さをアピールし、志望先の業界研究も忘れずに行いましょう。面接官に自分の強みと志望動機をしっかり伝えることで、好印象を与えることができます。
⑦ 内定後の準備
内定をもらったら、まず入社時期や待遇を十分に確認し、納得した上で承諾しましょう。次に、現職には余裕を持って退職の意思を伝えてください。
最後に、円滑な引き継ぎを行い、最後まで誠実な対応を心がけることで、良好な人間関係を維持しましょう。
信用金庫からの転職を成功させるポイント
信用金庫出身者は、金融知識や地域密着の営業経験を持っていることが大きな強みです。
ただし、そのままでは他業界で伝わりにくい部分もあります。ここでは、転職を成功させるためのコツを紹介します。
信金ならではの経験を「汎用スキル」に変換する
「信用金庫での融資業務経験は財務分析力やリスク管理能力として、渉外営業は顧客折衝力やコンサルティング力として、そして地域密着活動は信頼関係構築力や提案力として言い換えることができます。
このように、異業界でも通じるスキルとして言い換えることが大事です。
転職理由は前向きに伝える
「ノルマがきつかった」「給与が低かった」などの本音はそのまま伝えるとマイナス。
「もっと専門性を高めたい」「より幅広い顧客に提案したい」など、前向きな理由に変換しましょう。
金融業界以外も視野に入れる
信用金庫で培ったスキルの中には異業界で活用できるスキルもあります。
たとえば、住宅ローンの経験がある人は不動産業界、金融知識と営業力を持つ人は保険業界、中小企業支援の経験者はコンサルティング業界などです。
資格を武器にする
FP、宅建、中小企業診断士、簿記などの資格は、取得していなくても「学習中」であればアピールできます。
資格は客観的にスキルを証明できるため、採用担当者からの信頼を得やすくなります。
エージェントを活用して第三者目線を取り入れる
転職エージェントを活用することで、自分では気づかない強みや市場価値を客観的に教えてもらえるだけでなく、面接での言い回しや表現の改善点についてもフィードバックを受けられます。
さらに、一般公開されていない非公開求人の紹介も受けられるため、転職の選択肢が広がります。
早めの行動が成功のカギ
年齢が上がるほど転職しにくくなる傾向があります。
30代後半以降になると「即戦力」「専門性」の高さを求められるため、できるだけ早めに動くのが有利です。
信用金庫からの転職によくある質問
信用金庫からの転職は難しいですか?
決して不可能ではありません。ただし、メガバンクや大手企業に比べると「専門性」や「規模感」で見劣りすると感じられることがあります。そのため、自分の経験を「他業界でも役立つスキル」に言い換えることが大切です。
年齢が30代後半でも転職できますか?
可能ですが、20代に比べると求められるスキルや実績のハードルは高くなります。
即戦力性やマネジメント経験を強調できるかどうかが鍵になります。
転職理由をどう伝えればいいですか?
「ノルマがきつい」「給料が安い」などのネガティブな理由は避けましょう。
代わりに「より専門性を高めたい」「もっと幅広い提案をしたい」など前向きな理由に言い換えると印象が良くなります。
転職エージェントは使うべきですか?
強くおすすめします。信金出身者が評価されやすい求人を紹介してもらえるだけでなく、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策も受けられるからです。自分の市場価値を客観的に知るためにも役立ちます。
どれくらいの期間で転職できますか?
平均的には3〜6ヶ月程度です。資格取得や情報収集を同時並行で進めると、よりスムーズに転職できます。
信用金庫から転職するなら早めの転職がおすすめ
信用金庫で培った営業力・融資判断・地域密着のネットワークなどの経験は強みですが、年齢が上がるほど即戦力が求められるため、早めの転職行動が有利です。
30代後半以降はマネジメント経験や専門性が重視され求人が限られますが、20代〜30代前半ならポテンシャルで評価され、未経験分野へのチャンスも広がります。
信金の将来に不安を感じるなら、資格取得でのスキルアップも大切ですが、本格的なキャリア構築には早めの転職活動開始をおすすめします。
まずはエージェントに登録して情報収集しましょう。