転職で年収が上がりすぎて怖い?給料が多くてもブラック労働は嫌|年収100万円アップした筆者が解説

- 転職したら年収アップできるみたいだけど怖い
- 年収が高いってことは激務?ブラック?
転職による年収アップは珍しいことではありません。スキルや経験がマッチして、正当に評価された証拠です。

高い年収を提示されてもビビる必要はないんだね。
とはいえ、あまりに大きな年収アップを提示されると裏があるのでは?と警戒してしまうかもしれません。
- 残業時間が長すぎる
- パワハラが横行する
年収アップが実現できたとしても、上記のような職場は絶対に避けたいですよね。

年収を提示された時は不安でしたが、いざ入社してみると職場の環境はかなりよくなりました。
この記事では、実際に年収100万円以上アップした筆者の経験をもとに解説します。
【3選】転職で年収が上がりすぎると怖いと感じる理由
「年収アップが見込める求人案件が多いから不安になった。転職してもやっていけないんじゃないかな」
そんな気持ちを抱えていませんか?
転職によって年収アップできる可能性は高いです。厚生労働省の調査によると、転職により年収が増加した人の割合は3割以上となっています。
令和4年1年間の転職入職者の賃金変動状況をみると、前職の賃金に比べ「増加」した割合は34.9%、「減少」した割合は 33.9%、「変わらない」の割合は 29.1%となっている。「増加」のうち「1割以上の増加」は 24.5%、「減少」のうち「1割以上の減少」は 25.2%となっている。

増加ってどの程度増加なんだろう?

具体的な金額は記載されていませんでしたが「増加」のうち「1割以上の増加」は 24.5%となっています。

「1割以上の増加」っていうと、年収400万円の人が40万円以上になるってことか。
転職で年収アップするのはよくあることです。ただ、年収が上がりすぎて不安に感じる人も多いと思います。
ここでは、多くの転職希望者が感じる「年収が上がりすぎて怖い理由」を解説します。
①激務なのではないかと疑ってしまうから
「年収アップ=激務」というイメージを持っている人が多いようです。

今の職場でも大変なのに年収アップしたら、もっと大変じゃん。

年収アップしたからと言って、激務になるとは限りません。
年収の高い業界・業績の良い企業に転職すれば、逆に職場環境が良くなる可能性もあります。

年収アップした上に職場環境が良くなるって最高じゃん。
実際、私自身下記のように職場環境は大きく改善されました。
- 車で片道30分以上の田舎の支店→都市圏の駅から徒歩10分のビル
- 毎朝8時から掃除→基本的に業者が清掃(掃除は自主的に実施)
- 水筒持参→ウォーターサーバー完備
- ノートパソコン1台でExcel作業(共有物)→デュアルモニター2台で作業

他にも改善された点は多いです。
生産性が高く効率的な企業だからこそ高年収を実現しているケースもあるため、先入観だけで判断するのはNGです。
②今の職場で年収アップできないから
現職で年収アップが見込めないのに、転職しただけで年収が上がりすぎるのは怖いと感じるかもしれません。

転職しただけで年収アップってなんだか不思議。
そんなことあるの?

転職する企業によっては十分あり得ます。
私の場合、前職は管理職になっても横並びで年収500万円程度。
現職なら管理職になり、一定の成果を出せば年収1,000万円以上も狙える環境です。
転職先が成長している業界、年収の高い職業、業績の良い会社であれば、転職だけで年収アップは不思議ではありません。
年収アップを目指すなら今成長している企業に転職しましょう。
③すぐクビにならないか不安だから
年収の高い求人を見ると「すぐクビにならないか不安」と、感じる人もいるようです。
成果主義の強い会社では、離職率が高い場合もあるようです。
ただ、実際の職場では即戦力を求める企業ばかりではなく、段階的に成長するための支援体制が整っている会社も多いです。

年収アップするからと言って、厳しい環境とは限りません。
私は転職してからノルマは少なくなりました。
多くの日本の会社では、仕事ができないからと言ってすぐクビになる可能性は低いでしょう。
不安であれば、企業で働く社員の口コミをチェックしておきましょう。

オープンワークなどの口コミサイトで、社員のリアルな情報をチェックしておきましょう。
【実体験】年収アップ転職のリアルな事例
私は36歳で転職し年収が約100万円アップ(450万円→550万円)しました。企業の戦力になっていない初年度でも年収アップ。毎年の定期昇給のペースも前職より早いです。

どんな転職だったの?

地方の信用金庫から地元のIT系中小企業への転職です。
36歳と遅めの転職でしたが年収アップできました。
私の場合は地元の信用金庫から地元の中小企業への転職。安定した職場からの転職は勇気が必要でしたが、職場環境も良く年収もアップ。良いことづくめの転職でした。
項目 | 転職前 | 転職後 |
---|---|---|
業界 | 金融 | IT業界 |
年収 | 約450万円 | 約550万円 |
残業時間(繁忙期) | 月40時間程度 | 月50時間以上 |
人間関係 | ギスギス&上下関係強め | チームワーク重視・対等 |
高年収=ブラックという構図は、必ずしも正しくないということが実感としてわかりました。

将来的にどうなるかはわかりませんが、直近の年収アップには成功しました。
年収が高くても安心な職場の見極め方
年収の高い求人を見ると魅力的に感じる一方で「激務なんじゃないの?」という不安に感じてしまいますよね。
以下では「年収は高いけれど安心して働ける職場」を見抜くための具体的なチェックポイントを紹介します。
年収アップの根拠があるか
年収が高くても安心な職場には「高年収の理由」が存在します。
- 高付加価値のサービスを展開していて利益率が高い
- 業界内でトップシェアを持っていて財務が安定している
- 業務効率がよく、少人数でも高成果を上げられる体制がある
このような理由で「高年収を実現している」のなら、安心して転職できます。
逆に、とにかく人が足りない企業は要注意です。
労働時間・残業実態を確認する
どれだけ年収が高くても、毎日終電、休日出勤が常態化していたら本末転倒です。
高年収でも安心な職場は「生産性の高い働き方」が浸透しており、無駄な残業を良しとしません。
- 「月の平均残業時間」「残業代の支払い有無」が明記されているか
- 面接で「月残業〇〇時間くらい」と具体的に答えてくれるか
- 社員の口コミ(OpenWork、転職会議など)で実態をチェック
人間関係や社風の透明度を重視する
給与面ばかりに目を奪われると、人間関係のギスギスさや、ハラスメント体質を見落としがちです。
逆に、安心して働ける職場は「社風・人間関係」に透明性があります。
たとえば、
- 面接で役員や現場社員と会わせてくれる
- 口コミサイトでも人間関係についてのトラブルが少ない
- 面接時に職場の雰囲気や働き方を正直に伝えてくれる
こうした企業は、給与以外の面でも社員満足度が高く、長く働ける可能性が高いです。
昇給や評価制度が明確か確認する
年収が高い=初年度だけ高くて、その後下がる・上がらないというケースもあります。
安心して働ける職場は、昇給・評価制度も整っており、「努力が報われる構造」があります。
注意点|面接時に年収や労働環境について質問しすぎない
転職活動では、年収や労働環境の確認は非常に重要です。ただし、面接の場で質問しすぎると「条件ばかり気にしている人」という印象を与えてしまい、評価が下がる可能性があります。
特に注意したいのが、以下のような聞き方です。
- 「残業はありますか?」「毎日定時に帰れますか?」
- 「年収はどのくらいになりますか?」「昇給は何%ですか?」
- 「福利厚生ってどのくらい使えますか?」
これらを面接の序盤から連発してしまうと、「待遇しか見ていないのでは?」と誤解されかねません。
本来、面接は「自分が会社にどのように貢献できるか」を伝える場です。条件面の確認は大切ですが、バランスを取る必要があります。
効果的な聞き方のコツ
- 終盤にさりげなく確認する:「本日いろいろとお話を伺えたので、もし差し支えなければ…」という前置きで柔らかく聞く
- 志望動機や業務理解を伝えたあとに確認する:「自分としてはこのように貢献できると思うのですが、実際の働き方についてもう少し伺ってもよいですか?」と前向きな文脈で質問する
- エージェントを活用する:条件交渉や詳細確認は転職エージェントに任せるのも賢い選択です
年収や労働環境の確認は必要不可欠ですが、聞き方・タイミング・順序を工夫するだけで面接官の印象は大きく変わります。不安な方は、事前に質問内容をメモにまとめておくのも有効です。
年収だけで判断せず、「安心できるか」に目を向けよう
高年収求人には魅力がある一方で、不安を感じるのは当然のことです。
しかし、「なぜ高年収なのか?」「職場環境は健全か?」を見極めていけば、好条件でかつ安心して働ける職場に出会える可能性は高まります。
転職は、人生を大きく左右する大切な選択。
焦らず、事前に情報を集めて、納得のいく転職を実現してください。