はじめから一種も受験可能!証券外務員試験は一種・二種どっちから受ける?
- 証券外務員は一種からでも合格できるって本当?
- 二種から受験した方がいいのかな?
証券外務員試験は一種と二種の2つに分類されます。
二種の場合は取得しても、販売可能な商品が制限されています。一種を取得すれば、デリバティブ取引を含む全ての商品が販売可能。このため、金融機関で働くなら一種の取得まで求められることも多いです。
このため一種の方が難易度がやや高めに設定されています。
そして、一種と二種のどちらも受験資格がありません。つまり、一種と二種のどちらからでも受験可能。
ということは、一種から受験した方が効率よく合格できそうな感じもします。
しかし、私のおすすめは二種からの受験です。
おそらくこの記事を読んでいる方の多くは、金融機関に勤めている、もしくはこれから金融機関で働こうとする方だと思います。
金融機関で働くならば、これから毎年のように金融系の資格を取得しなければなりません。ですから、金融知識の基礎となる二種をきちんと勉強して、今後の資格勉強に役立つ知識を身につけましょう。
- 一種からの受験も可能
- ただし二種からの受験がおすすめ
- 会社のカリキュラムにしたがって受験しよう
はじめから一種を受験して合格できる?
証券外務員試験は一種と二種に分かれており、基礎資格の二種から受験するのが一般的です。
最近は基礎資格も誕生しましたが、二種からの受験が基本です。
しかし、証券外務員試験は一種からの受験も可能です。
一種外務員資格の取得方法
- 二種合格→一種合格
- いきなり一種合格
一般的には、勤務先の会社のカリキュラムにしたがって受験した方がいいでしょう。
ただ、自分の任意で選択できる場合はどうすればいいのでしょう?
結論、二種からの受験をおすすめします。
証券外務員試験は過去問の焼き直しも多い単純暗記が問われる試験です。しかも、一種も二種も試験範囲はほぼ同じ。
試験対策に必要な時間も20時間程度しか変わらないと言われています。
いきなり一種でも合格は可能!でも、初学者には厳しいかも。
ただし、全員に二種からの受験をおすすめするわけではありません。
たとえば、FP3級などの金融資格を保有していれば、一種から受験する方法をおすすめします。
証券外務員の一種と二種の難易度はどのくらい違う?
証券外務員は一種と二種でどの程度難易度は違うのでしょうか?
実は、一種と二種で合格率はほぼ同じで、出題範囲もほぼ同様。
一種外務員資格試験 | 二種外務員資格試験 | |
問題数 | 100問 (〇✕方式70問、五肢選択方式30問) | 70問 (〇✕方式50問、五肢選択方式20問) |
出題範囲 | ①上記出題科目についての実務的、専門的知識 ②コンプライアンスに関する基本的かつ重要な事項 | ①出題科目についての基礎的知識 ②同左 |
〇✕方式の問題は1問2点、五肢選択方式の問題は1問10点(五肢択二は各5点)。 |
他の多くの試験と異なり、証券外務員試験は一種と二種で合格率はほぼ同様です。
ただ「合格率が一緒くらいだから、はじめから一種を受験しようか〜」と思うのは、早計かもしれません。
一種は二種と異なり、問題集の単純暗記で対応できない部分も多いです。
合格率は一種・二種ともに約70%
証券外務員試験は一種と二種で合格率はほぼ同じ約70%で推移しています。他の多くの試験と異なり、一種と二種で合格率はほぼ同じです。
合格率は約70%とやや高めで、簡単な試験と侮られがちです。
ただ、受験者の多くは金融機関に勤めている、もしくは、これから金融機関で働こうという方達です。このことを考えると、決して合格率は高いと言えないでしょう。
金融機関勤務の方が主な受験者と考えると、合格率70%は低いのでは?
合格までに必要な勉強時間は20時間程度の差
一種と二種の証券外務員試験の勉強時間には、約20時間程度の差があります。
- 勉強時間の差
- 二種・・・40時間
- 一種・・・60時間
勉強時間はあくまで目安です。人によって異なるのでうのみにせず自分のペースで勉強しましょう。
一種は二種と比べて難易度がやや高く、多くの時間を必要とします。一方、二種は単純暗記と過去問演習で対応できる部分が多く、一種に比べて勉強時間が短くてすみます。
出題範囲が異なる|一種はデリバティブ取引も加わる
証券外務員試験の出題範囲には一種と二種で違いがあります。
一種はデリバティブ取引を含む証券外務員に関する全ての知識が必要です。
一方、二種はデリバティブ取引に関する問題は出題されません。基本的な証券取引や金融商品に関する問題が対象です。
したがって、一種の試験範囲は二種に比べてやや広くなります。一種を受験する際には、デリバティブ取引や金融派生商品についてもしっかりと学習する必要があります。
はじめから一種を受験するメリット・デメリット
ここで、初めから一種を受験するメリット・デメリットを整理しておきましょう。
二種を受験したことがない方が一種を受験するという想定で考えました。
最大のメリットは、二種を受験しなくていい分勉強時間が少なくてすむことでしょう。
反面、記憶が定着せず試験後には勉強した内容を忘れがちで、はじめから一種を受験することはおすすめできません。
メリット|勉強時間が短縮できることが最大のメリット
はじめから一種を受験する最大のメリットは勉強時間を短縮できることでしょう。
仮に二種に合格できたとしても、一種の範囲を勉強しないといけません。一種と二種では出題傾向は異なるからです。
「二種→一種」よりもトータルの勉強時間は少なくなるはず!
また、当然ながら、二種を受験する必要は無いため、資格取得において同期よりも一歩リードできます。
他に、受験料やテキスト代が節約できるかもしれません。ただ受験に関わる費用は会社負担の場合が多く、メリットとまでは言えないでしょう。
デメリット|丁寧に勉強しないと内容を忘れてしまいがち
はじめから一種を受験するデメリットは、試験後に覚えた内容を忘れてしまいがちになることかもしれません。
特に私は試験後に勉強した内容を忘れてしまいがちなタイプです。
試験に出てくる用語が専門的で難しく、どうしても暗記頼りの勉強になってしまいます。暗記に頼りすぎると、せっかく勉強した内容を忘れてしまいがちです。
証券外務員を取得する方は、これから多くの金融に関する資格を取得する必要があるでしょう。
証券外務員試験で勉強した内容を定着させて、次の資格試験で役立てたいですね。
証券外務員は一種まで取らなきゃダメ?
そもそも証券外務員は一種まで取得しなければいけないのでしょうか?
金融機関で働くと言っても、全員が一種を取得する必要はありません。
一種まで取得すべきかどうかは勤務先の研修計画などを確認しましょう。
二種まで取得で業務に携われるなら、二種のみ取得でいいかもしれません。
一種は管理職になるなら必須かも
「勤務先からは二種さえ取得すればいいって言われた」という方もいるかもしれません。
でしたら、基本的に二種のみの受験でいいかもしれません。
ただ、「将来的に管理職になることを目指している」という方には受験をおすすめします。
一種は、内部管理責任者試験の受験に必要な資格です。
内部管理責任者は外務員の法令違反を犯していないかチェックする役職です。金融機関では管理職が担当する場合が多いでしょう。
銀行などでは事務長・次長などの役席者が内部管理責任者に任命されるケースが多いように思えます。
このため、管理職を目指す方にとって一種は必須と言っていい資格です。
一種と二種で勉強法は違う?
一種と二種の証券外務員試験の勉強法は基本的に同じです。過去問演習のみでも合格することができます。
ただし、今後の資格勉強のことを考えて、講座を受講して勉強することをおすすめします。
講座を受講することで、より体系的に知識を学ぶことができますし、専門の講師からの指導や解説を受けることもできます。
また、講座では過去問演習や模擬試験などの対策も行われるため、試験に対する自信も高まります。
勉強法は個人の学習スタイルによっても異なるため、自分に合った方法で効果的に勉強してください。
おすすめの講座は次の記事で解説しているので参考にしてください。
証券外務員ははじめから一種でも合格できる可能性あり!でも、二種から受験して基礎知識を固めるのがおすすめ!
証券外務員試験は一種と二種の2つに分類されます。一種からでも受験できますが、基礎知識をしっかりと固めるために二種から受験することをおすすめします。
一種からの受験は勉強時間の短縮になるかもしれませんが、金融資格の初学者にはおすすめしません。
過去問演習のみでも合格することができます。ただ、今後の資格勉強のことを考えて、講座を受講して勉強することをおすすめです。