銀行員なら一発合格が当たり前?証券外務員は一種まで取得|業務・転職で役立つのか検証
- 銀行員なら証券外務員は一発合格が当たり前?
- 転職で役立つ資格?
銀行員に外務員資格は必須です。外務員資格は銀行の収益源である運用商品の販売に必要。ですから、証券外務員試験に合格できなければ、投資信託などの商品を勧誘できません。
最低でも二種資格は必要!
銀行で働くと、多くの資格を取得する必要がありますが、証券外務員の難易度は比較的低め。「一発合格で当然」とも言われ、二種試験は内定者や新卒1年目の行員で合格しているケースが大半です。
合格率は高いですが、一夜漬けで挑むと落ちる可能性もある試験。問題を何度も解き、万全な状態で本番に挑みましょう。
一種は私も落ちた試験です。
- 一発合格が基本だが、落ちる人もいる試験
- 金融業界への転職なら役立つかもしれない
外務員資格は銀行員に必須
外務員資格が銀行員に必要なのは運用商品の販売に必須だから
外務員資格は、銀行で働く上で必須資格。
多くの金融機関でノルマが課せられている運用商品の販売ですが、外務員資格がないと勧誘行為ができません。
商品の提案は可能ですが、契約を結ぶには外務員の登録が必要です。
銀行窓口、渉外担当など顧客と接する業務なら、運用商品のノルマが課せられる場合が多いです。新卒の社員にも目標は割り当てられるでしょう。
この際「証券外務員に受かってないので、販売できません・・・」と言わないために、早めに合格しましょう。
証券外務員は銀行員なら一発合格が当たり前の試験
証券外務員は銀行員なら一発合格が当たり前の試験です。
- 二種→大半の受験者が一夜漬けで一発合格
- 一種→時々落ちる受験者もいる試験
大半の受験者は二種を一発合格できるでしょう。対して、一種は
- 受験者の年齢が上がる
- 取得しなくても業務にそれほど支障がない
などの理由から、試験に対するモチベーションが下がるため時々落ちる受験者もいます。
実際に私も不合格になりましたが、二種まで取得できれば、業務に支障はないためモチベが続かないのです。
証券外務員とは
金融商品の販売に必要な資格
証券外務員は金融商品の販売を行うために必要な資格です。公式サイトでは次のように記載されています。
外務員とは、協会員(本協会に加入している証券会社や銀行等)に所属している役職員のうち、顧客に対して金融商品の販売・勧誘等を行う者をいいます。
日本証券業協会HPより
証券外務員は銀行員の必須資格!
一度取得すれば転職しても生涯有効
証券外務員試験に合格すれば勤務先を通して、登録すれば生涯有効です。
簡単な更新試験さえ合格できれば、ずっと外務員として活躍できます。
また証券外務は転職した場合も有効。
外務員資格は、法令違反等による資格の取消し等がない限り、取り消されることはありません。 退職した場合や他の協会員へ転職した場合でも資格は有効です。
日本証券業協会HPより
合格さえできれば生涯有効でコスパのいい資格!
証券外務員試験の難易度
難易度は低い|他の金融資格と比べると初級レベルの難易度
証券外務員試験は、他の金融資格と比べて初級レベルの難易度です。
合格率は70%程度、二種なら勉強は一夜漬けでも合格できると難易度は低めの試験です。
そのため、基本的な金融知識がある人ならば、難しくは感じないかもしれません。
- 経済学部出身で金融用語に馴染みがある
- 株式投資をしている
- すでにFPなどの資格を取得している
上記のような方であれば、それほど苦労せずに取得できるかもしれません。
しかし、初めて金融系の資格に挑戦する方にとっては知らない用語も多いでしょう。
「何も勉強しなくても受かったよー」という、先輩の言葉をうのみにすると不合格となる可能性もあります。
合格率は例年70%程度|合格率から見ても簡単
合格率は例年約70%で、難易度は低めの試験です。同じ金融系資格のFP3級より合格率はやや低い程度です。
勉強時間は比較的短い|二種なら一夜漬けでも合格できる
証券外務員試験は、基本的な金融知識の暗記が中心です。したがって、二種なら一夜漬けでも合格できる分量の試験。
大まかな勉強時間の目安は次のとおり。
- 二種・・・40時間
- 一種・・・60時間
ただ、勉強時間はあくまで目安ですので、過去問で9割以上得点を目標に学習しましょう。
勉強時間より過去問が解けたかを指標にしましょう。
落ちると人権ない?
SNSでは証券外務員に落ちると、「人権ない」という声もあります。これは言い過ぎな感はあります。ただ、何度も不合格になっていると、周囲から厳しい目を向けられるかもしれません。
SNSで「落ちると人権ない」という言葉もありますが、そんなことはありません。
証券外務員はCBTで何度も受験できるため、「次があるから」と思い勉強に身が入らない受験者が多いように思います。
自分が辛い思いをしないためにも、一発合格を目指しましょう。
証券外務員試験内容を解説
試験内容|問題数は一種100問、二種200問で選択問題のみ
試験内容は全問選択問題で、金融商品や市場に関する基本的な知識から、具体的な法規制まで、広範で詳細な内容をカバーしています。
証券取引や投資に関する全般的な理解を評価し、受験者が適切な判断を下す能力を確認します。
受験方法|CBTでいつでも受験可能な試験
証券外務員の試験は、CBTで提供されています。CBTは、受験者が都合の良い時間に受験できる方法です。
試験の種類|一種・二種・基礎に大きく分類される
証券外務員試験は一種、二種、基礎の3つのレベルに分けられます。
一種は最も難易度が高く、金融業界に深い知識と理解が必要となります。
二種は中級レベルで、金融商品や市場についての一般的な知識を試します。基礎は最も初級レベルで、金融に関連する基本的な概念や用語についての理解を試します。
基礎資格はあえて受験する必要はないかと思います。
合格点|70%以上で合格の試験
証券外務員の試験は、70%以上の得点が必要となります。
一種・・・440満点中308点以上
二種・・・300満点中210点以上
配点は○×式が1問2点、五肢選択選択方式が1問10点です。
勉強時間|二種なら一夜漬けで合格できるかも
二種の証券外務員試験は中級レベルの試験であり、一般的な金融商品や市場についての知識を問います。そのため、ある程度の基礎知識があれば、一夜漬けの勉強でも合格する可能性があります。
しかし、十分な理解と知識を身につけるためには、しっかりとした時間を確保し、計画的に学習を進めることが推奨されます。
万が一不合格の場合でも再受験可能|ただし30日の待機期間あり
万が一試験に合格できなかった場合でも、再受験が可能です。ただし、再受験するには30日の待機期間が必要となります。
証券外務員と関連の高いおすすめ資格
FP3級|証券外務員より先に取得がおすすめ
FP3級の試験は、金融商品や保険、税金、ローンなどの基本的な知識を問う試験です。
証券外務員の試験に先立ってこの試験を受けることで、金融に関する広範な知識を身につけることができます。
証券外務員の試験に向けての理解を深め、より高いパフォーマンスを発揮することが可能になります。
銀行業務検定|金融経済3級
銀行業務検定の金融経済3級は、金融や経済情勢に関連する基本的な知識を問う試験であり、証券外務員の資格と同様に銀行業務に役立つ資格とされています。
金融経済3級を取得することで、銀行業務における金融商品や金融市場の理解を深めることができ、顧客に対する適切なアドバイスや提案が可能になります。
銀行業務検定|証券3級
銀行業務検定の証券3級は、証券市場に関連する基本的な知識を問う試験で、金融業務に役立つ資格とされています。
証券3級を取得することで、証券取引や投資に関する理解を深めることができ、顧客に対する適切なアドバイスや提案が可能になります。
証券外務員は転職で役立つのか検証
証券外務員の資格は、金融業界への転職を考えている人にとって役立つ可能性もあります。
特に、証券会社や銀行、信用金庫・信用組合などでは、この資格を持つことが求められる場合があります。
また、保険業界でも、証券外務員の資格を持つことで、より専門的な職種への転職や昇進の可能性が高まります。
しかし、金融業界以外では、証券外務員の資格が直接的に役立つ場面は少ないかもしれません。
金融商品の知識と理解を示す能力は、様々な業界で評価されるスキルであることを覚えておくと良いでしょう。
- 証券会社
- 銀行
- 信用金庫・信用組合
- 保険会社
上記の業界に転職したいなら役に立つかも。
金融業界以外では役に立たない可能性が高い
金融業界以外では、証券外務員の資格が直接的に役立つ場面は少ないかもしれません。ただし、証券外務員の資格は、金融商品の知識を証明するものであり、その知識は決して無駄にはなりません。
特に、投資関連の業務に携わる場合、証券外務員の資格は大きなアドバンテージとなる可能性があります。
証券外務員は銀行員の必須資格!一発合格を目指そう
証券外務員の試験に合格することは、銀行員にとって重要なステップです。
この資格を持つことで、顧客に対して適切な金融商品の提案が可能となります。
また、職場での昇進や転職の際にも有利となります。一発合格を目指し、しっかりと準備をして試験に臨みましょう。