聞いてたのと違う!意外に難しい証券外務員一種試験の難易度を合格者が解説
- 一種試験の難易度って二種と同じくらい?
- 「過去問だけで合格できた」って聞くけど本当?
「証券外務員は一種でも過去問だけで合格できるから〜」と、先輩から言われた経験はないでしょうか?
私は実際に言われたことがあります。しかも、試験範囲や勉強する内容もほぼ同じなので、「二種はほぼ一夜漬けで合格できたんだから、一種もそれほど難しくないだろう」とたかをくくっていました。
しかし、結果は不合格。
気合いを入れ直して勉強し、なんとか合格できました。
不合格となった原因は演習が不足していたこと。過去問の正答率が9割以上欲しいところです。
今から思えばですが、油断せず「もっと勉強しておけばよかった」と悔やまれます。
私のように不合格にならないために、周りの声に惑わされずしっかり勉強することをおすすめします。
- 一種試験の難易度は思ったより高い
- 過去問だけでも合格できる!ただ、演習量は多めにしよう
実際に受験した私もあまりの難易度の違いに「聞いていたのと違う!」ってなりました。
聞いていたのと違う!一種は二種よりもかなり難しい?
証券外務員試験は二種から受験する方が多い試験かもしれません。二種を受験した方の多くは「一夜漬けで合格できた」という方が多いでしょう。
このため、一種も「少し勉強すれば合格できる程度の難易度なのかな?」と感じる方が多いと思います。
しかし、一種は思ったよりも難しかったというのが私の感想です。
二種の受験から相当期間が経っていたことが「難しい」と感じた原因
私の場合、証券外務員の二種は新卒で入社後、1年目で取得しました。しかし、一種を受験したのは役席者になってからの約9年も経ってから。
つまり、二種でせっかく知識を得たのに、一種を受験する際には忘れてしまっていました。
- 二種→入社1年目で取得
- 一種→役席者になってからの取得
ほぼゼロの知識から一種を受験。これが一種が「難しい」と感じた理由かもしれません。
しかも二種を受験後、FPなどの関連資格の勉強はほとんどしていなかったため、苦戦しました。
これから受験する方には二種合格後、すぐに一種を受験することをおすすめします。
周りから「過去問だけで合格できる」と評判
一種を受験する際に周囲の先輩に試験の難易度を聞いたら、「会社から過去問をもらえるでしょ?それを繰り返し勉強すれば合格できるよ」というものでした。
ですが、本番では過去問以外の問題も出題されて「聞いてたのと違う!」って混乱しました。
割と二種では過去問の問題がそのまま出題されていたので、同様に類題が出題されやすい試験かなと思って勉強しましたが、一種はそんなに甘くありませんでした。
周りの声に惑わされず、きちんと勉強しましょう。
最近は易化傾向?合格率は高いけれど難しい
最近は一種の合格率が高くなってきていますが、実際にはかなり難しい試験だと言えます。
一般受験者(金融機関で働いていない受験者)の合格率は約70%。ですが、油断せず試験に備えましょう。
一種と二種の試験内容はどれくらい異なる?
一種試験と二種試験の試験範囲はほぼ同じですが、一種試験ではデリバティブ取引に関する内容が追加されます。
出題数も少し増加し、一種試験では100問、二種試験では70問が出題されます。一種試験では、特にデリバティブ取引に関する知識を重視されますので、それに対する理解を深めておくことが重要です。
試験範囲はほぼ同じ|一種はデリバティブ取引が追加
一種試験と二種試験の試験範囲はほぼ同じですが、一種試験ではデリバティブ取引に関する内容が追加されます。
一種試験では、デリバティブ取引も加わり、専門的な内容も加わります。
出題数は少し増加|一種は100問、二種は70問
二種試験では70問が出題されますが、一種試験では100問が出題され、一種試験の出題数は二種試験に比べて少し増加します。
問題数の多さにびっくりしてしまう方がいるかもしれません。
- 二種の試験時間・・・2時間
- 一種の試験時間・・・2時間40分
しかし、時間は十分あるので、試験本番に出題数の多さで困ることはないでしょう。
一種は過去問だけの勉強で合格できるって本当?
「過去問だけで合格できる」は本当ですが、万人にとっての勉強法とは言えません。過去問演習の重要性は高いですが、テキストの活用や通信講座も効果的です。
一発合格を目指し、しっかりと対策を立てましょう。
「過去問だけで合格できる」は本当|でも万人受けの勉強法じゃない
「過去問だけで合格できる」は本当ですが、万人にとっての勉強法とは言えません。
過去問演習はとても重要で、金銭的に最もコスパよく合格できる方法です。
ただ、次のような方には向いていないかもしれません。
- きちんと理解して勉強しないと気がすまない
- 他の関連資格も取得したい
上記の方は過去問だけでなく、市販のテキストや通信講座を活用した勉強で基礎からきちんと勉強する方がいいかもしれません。
私が過去問だけじゃ合格ラインに届かなかった理由
私が過去問だけでは合格ラインに届かなかった理由は、演習量が不足していたからです。
受験当時、「会社からもらった過去問3年分を3周すれば合格できる」という噂があり、その通りに勉強したら、落ちてしまいました。
他に仕事で忙しく、十分な勉強時間を確保できなかったことも原因でした。
過去問3周って言葉を鵜呑みにしていました。
過去問を本当に理解して、勉強できているかを確認しながら受験に臨みましょう。
一種の勉強法をおすすめの方別に解説
ここまでお読みいただいて、「一種合格は過去問だけじゃ難しいかも。自分にはどんな勉強法が合っているのかな?」と思われた方がいるかもしれません。
そんな方のためにおすすめの勉強法をまとめました。
- 過去問演習|金融資格に受験慣れしている方は過去問演習だけでOK
- 市販のテキスト|二種からの受験に期間が空いているならテキストの活用がおすすめ
- 講座を受講|いきなり一種を受験するなら基礎から徹底的に学ぼう!
一種をいきなり受験する場合は、講座を受講して基礎から徹底的に学ぶことをおすすめします。
過去問演習|金融資格に受験慣れしている方は過去問演習だけでOK
金融資格の受験に慣れている方は、過去問演習だけでも十分に合格することができるでしょう。
すでに予備知識があって、専門用語も記憶している方なら苦戦することなく過去問題を暗記できると思います。
具体的にはFP2級に合格するくらい知識が豊富な方は、過去問演習のみで十分合格できると言えます。
市販のテキスト|二種を受験してから期間が空いているならテキストの活用がおすすめ
もし、受験当時の私のように「二種を受験してから、期間が経って試験に必要な知識もすっかり忘れてしまった。でも、一種を受験しないといけない・・・」という方には市販のテキストで勉強することをお勧めします。
会社から渡される過去問題や外務員必携などは無味乾燥で、よほどストイックに勉強しないといけません。
しかし、市販のテキストなら、図解などでわかりやすく、難しい内容や用語もわかりやすく解説されています。
「スッキリわかる」シリーズがおすすめです!
講座を受講|いきなり一種を受験するなら基礎から徹底的に学ぼう!
一種試験をいきなり受験する場合は、講座を受講して基礎から徹底的に学ぶことをおすすめします。
講座を受講することで、一種試験に必要な知識や解答技巧を効果的に学ぶことができます。
講座では、試験範囲の理解から問題解決能力の向上まで幅広くカバーされています。また、講師からの解説や質問応答によって、より深い理解を得ることができます。
一種試験は難易度が高いため、しっかりとした学習計画を立て、講座を通して基礎から徹底的に学ぶことで、合格への道をスムーズに進めることができます。
ただし、講座を受講する際には信頼性のある講座や講師を選ぶことが重要です。口コミや評判を参考にして、自分に合った講座を選びましょう。
おすすめの講座は次の記事で解説しています。
一種は過去問だけでも合格できる難易度!とはいえ、油断せず一発合格を目指そう
最近は一種試験の合格率が比較的高くなってきていますが、実際にはかなり難しい試験だと言えます。
一種試験は実際に受験した経験からも、「聞いていたのと違う!」と感じる難易度でした。
一種試験と二種試験の試験範囲はほぼ同じですが、一種試験ではデリバティブ取引に関する内容が追加されます。
また、出題数も多く、一種試験では100問が出題されます。
一種試験を受験する際に周囲の先輩からは「過去問だけで合格できる」という話を聞くことがありますが、実際には過去問以外の問題も出題されることがあります。
特にいきなり一種を受験するなど知識が少ない中で受験しようとする方は、過去問演習だけでなく、テキストの活用や通信講座など、幅広い対策を立てることが重要です。
油断せず一発合格を目指して、しっかりと対策を立てましょう。